暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0720話
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の姿が見えるところまで移動した時、ふと気が付く。

「トラック?」

 それも、荷台に何かを積んでいるトラックだ。そのトラックがVF-25Sの近くを通ってどこかへと向かう。それにしてもトラックに積まれているあの細長いのは……おいおい、マジか。あれってもしかして反応弾じゃないのか? マクロス世界で最大の破壊力を持つ核兵器。
 何だってあんな物をテムジンが欲しがる? いや、勿論過激派である以上は欲しがってもおかしくはないが、欲しがるのと実際に手に入れるのとでは意味が違う。
 テムジンに刃物どころの話じゃないぞあれは。早いところこの反乱は潰さないと、あの反応弾がどこに使われるか分かったものじゃない。

「最悪の状況なのは間違い無い。ならせめて……それを利用させて貰おうか」

 呟き、マイクローン化したゼントラーディの乗っているトラックが建物の近くを通り過ぎたその時、トラックの真下へと潜りこんで落ちないようにしがみつく。
 そのままトラックは反応弾を積んだ状態で移動し……今だっ!
 トラックがVF-25Sの横を通り過ぎる時に掴まっていた場所から手を離して地面を転がり、そのままガウォークで駐機している機体の陰へと転がり込む。

「……」

 そのまま数秒程息を殺し、細く、細く、それこそ0.001m程度まで細くしたスライムの触手を空間倉庫から出して周囲の様子を探る。
 ……いた、な。
 VF-25Sから少し離れた場所。勿論少しというのはゼントラーディにとっての少しであり、人間サイズの者にしてみればかなりの距離に、俺の方……より正確にはVF-25Sの様子を探っているゼントラーディの姿がある。

『ったく、奴の話を信じてはみたが、この警戒の中で本当にやってくるのか?』

 驚いたな、この声は聞き覚えがある。今回の反乱を起こしたテムジンだ。
 にしても、奴の話? 警戒の中? それが誰の事を指しているのかというのは明白だろう。何しろ、奴は俺の機体の方を見ているのだから。
 幸いトラックを使って移動するというのは奴の予想外だったらしく、俺がここにいる事には気が付いてないが、まるで俺が来るのを察知しているかのような……おい、待て。もしかしてグレイスが手を回したのか? 奴も人質になっている以上……いや、違うな。テムジンとグレイスが最初から繋がっているとしたら?
 だが、何の為に? 俺を危険視して排除する為? いや、まさかな。幾ら俺のデータが残っていないとしても、その為にここまでするとは思えない。しかも、シェリルや自分の身までをも巻き込んで、だ。
 となると、やっぱりグレイスとテムジンが繋がっていると考えるのは俺の考え過ぎか?
 確かに出来ればそれがいいんだが……かと言って、EX-ギアをVF-25Sのコックピットに置いてあるという時
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