第1話「パーティにピザは欠かせない」
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「いるぜ、ここに……」
腕を掴まれ反抗する暇もなく、双葉はそのまま押し倒された。
手と手が絡み合い床に押さえつけられる。その力は強く跳ね返すこともできない。
そして唇が何かで強引にふさがる。
「…ぅ…くっ!」
それが誰かの唇だと、無理矢理キスされているのだと双葉は気づいた。
だが不思議と不快と思えない。むしろこの温もりには懐かしさを感じる。
「はぁ…はぁ……」
ふさがれた唇は、息苦しく思えてきた頃にようやく解放された。
何度も深呼吸して、なんとか動揺を抑えようとした。
しかし、闇に響く低い声が双葉を硬直させた。
「久しぶりだな、双葉」
雷鳴。
一瞬の光。
不気味に微笑む男が浮かび上がる。
「…高…杉…」
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?
二度目の雷光が不気味に微笑む男を再び瞳に映し出す。
それは双葉の目の前にいる男が幻ではないのを証明させた。
それでも信じられない。絶対現れないと思っていた男が今万事屋にいる。
「なぜここに……」
「理由?お前に会いたかったじゃいけねぇか」
「離せ!出て行け」
「おいおい。ここまで来るの楽じゃなかったんだぜ。真選組の警備がやたら厳しくてな」
「知るか!兄者が帰ってきたら……」
「おもしれェじゃねぇか。銀時がこんなところ見たら、どんなツラするか……」
兄のそんな表情を想像したのか、高杉は不適な笑いをこぼした。
そのおかげで押さえている力が緩み、この場から逃げるチャンスが生まれた。
「どけっ!」
双葉は渾身の力で高杉を押しのける。倒された拍子に床に落ちた刀を手探りして、鞘から抜こうとした。
躊躇している暇はない。威嚇でもこちらから攻めないと、何をされるかわからない。
「ンなもんで何しようってんだ?お前だって俺に会いたかっただろ」
「そんな……」
耳元で囁かれる声に心が揺れる。
その僅かな心の緩みを逃すはずもなく、高杉は双葉の両手首を掴んで自由を奪った。
「なっ!離せ!!」
「せっかく来たんだ。お前だって楽しみたいだろ」
豊満な胸を後ろから鷲掴みされ、何度も強く揉みほぐされる。
その度に出そうになる女の悲鳴を噛みしめて、口の中で抑えこむ。
「…くっ…!」
「おいおい。少し固くなっちまったんじゃねぇのか」
「や、やめっ……」
「ノーブラか。いつも銀時を誘ってたんじゃねぇのか」
「…ち…ちが…」
「銀時こんなことしてくんねェだろ」
高杉は服をまくり上げ豊満な胸を撫で回す。
胸から高杉の手の温もりが直接伝わってくる。
「…さわ…や……」
「次はどうして欲しい?」
「…や…め……」
「ククク。見え見えだなァ」
高杉は双葉の顎を掴み上げ、互いの唇を激しく重ねた。
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