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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
第4話
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ツリとナナが呟いた時、あの男が窓に映りナナに話しかけた。

「どうした?キミが倒すべき人間の心配をするなんて、らしくないじゃないか」
「……別に。あの人達が負けたら、戦うライダーが減るな…って思っただけだし」
「なら、今が戦うトキだろう?数が減る前に、その前にキミが倒すんだ、仮面ライダー王蛇」

ナナは黙り込んだ。目の前の男の言っていることは最もなのだ。自分は戦いが好きだ。だからこそ、ナナは仮面ライダー王蛇として戦った。だが、ナナは基本優しい子だ。

「あれ?桑元達は?」

城戸が帰ってきた。

「あ、城戸さん……えっと、桑元さん達は、なんか急いでどっかに行きました」
「?」

もう一度ナナは窓を見る。
しかしそこにはあの男はいなかった。

「読川?」
「いえ、なんでもありません。城戸さん、油島さん迎えに行きましょう」
「え?でも……」
「いいから、行きましょう!」

ナナは城戸の腕を掴んで家を出た。
ミラーワールドから帰って来た時、城戸がその時の二人を見てしまったら大変なことになってしまう。

「だからと言って、なんであんな事言ったんだろう……他の事でも良かったのうな……」



───…



prrrr…

「あ、すみません。出ても構いませんか?」
「どうぞ」

北岡宅で油島の携帯電話が鳴る。

「もしもし?」
『あ、油島さん?城戸です』
「ああ…どうした?」
『今、どこにいるんですか?』
「取材中…弁護士の北岡秀一さん。知ってるだろ?」
『あの、悪徳弁護士の……』
「それ本人の前で言うなよ」
『わかってますって……今からそっちに向かいたいって読川が言ってるんですけど……』
「読川が?まあいいけど、取材ももうすぐ終わるし……」
『あ、おい!読川!?』
「?
おいどうした、城戸?」

そこで連絡が途切れてしまった。
油島は首を傾げながら携帯電話をしまう。



───…



城戸は携帯電話で油島が今どこにいるのかを聞いていた時だった。
少し暇だったナナが少し視線を城戸から逸らした時。
帽子の隙間から見覚えのある男が見えた。

おに(・・)ーちゃん(・・・・)……?」

ナナは城戸の制止の言葉に耳を傾けず走り出した。







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