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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
第4話
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は同じことを考えた。「あ、この人苦手なタイプだ」
そしてこの夏、二人は何度も激突して行くことになるのだが、それはまだこの二人も知らない。



──────────



「───ところで、亮平さん達は何の用で来たんですか?」

つい、城戸との昔話に夢中になってしまった二人はナナのその言葉にハッとなった。

「あ……と。ナナくん、こっち来て。芳樹は先輩の相手してて」
「おう、任しとけ!」

ナナは亮平に連れられてリビングの奥でコソコソとナナにあることを話す。

「この前から俺達が苦戦してるモンスター、知ってるよね」
「ああ……はい、桑元さんがなんか騒いでましたね」
「そのモンスター、何か金髪の男を狙っているみたいなんだ」
「金髪……?」

亮平の視界にはナナの金髪が映る。

「つまり、ナナくんを囮にしたいんだ!芳樹のためにも…」
「……いいですよ」
「意外とアッサリ!?」
「いや、俺ってほとんどと言っていいほど戦わないですし……これくらいしないと」
「ありがとう、ナナくん!」

「この人は本当に桑元さんと仲良いな……」とナナは思っていた。
亮平はナナの手をがっしりと掴む。

「これで、イライラした芳樹を相手にしなくて済む!」

どうやらそれが本音だったようだ。
その頃、芳樹と城戸は……。

「俺ちょっと、トイレ行ってくる」
「あ、はい。いってらっしゃい」

城戸がトイレに行くために席を外した。

「にしても、なんでカーテン閉めてるんだ?こんなに天気がいいのに、もったいない……」

芳樹はそう言うとカーテンを開けた。
すると、芳樹のすぐ隣を何かが通り過ぎた。

キィーン…

いつもの音が聞こえる。
芳樹が自分の隣を見ると、紐のようなものが窓から出ている。

「芳樹、ナナくんが!」
「!?」

芳樹は亮平の言葉に反応して後ろを振り返るとナナがその紐に首元を絡められ、窓へ引っ張られていた。とっさに芳樹はナナを掴み窓の中へ入らないようにする。
変身をせずミラーワールドの中に入ってしまうと二度とこちらには帰ってこれないからだ。

「ナナ!」
「芳樹、俺が先に変身して、中の奴からナナを引き剥がす!」
「わかった!」
「変身!!」

ミラーワールドへ入ったライアはエビルウィップでモンスターに攻撃をする。するとモンスターは紐をナナから離しその攻撃を間一髪のところで避けた。
芳樹たちのいるミラーワールドの外では、ナナがその紐から離されていた。

「ナナ、大丈夫か!?」
「はい……なんとか……」
「よし、それじゃ城戸先輩のことは頼んだ!」

そう言うと芳樹は龍騎に変身しミラーワールドへ入って行った。

「……大丈夫かな?」


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