禁断の果実編
第96話 翼の盾
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「「変身!」」
《 カチドキアームズ いざ出陣 エイ・エイ・オーッ 》
《 ヒマワリアームズ Take off 》
夕焼け色の甲冑が紘汰を、ヒマワリ色の機動翼が咲を鎧う。彼らをアーマードライダーへ変える。
鎧武と月花は同時に己の得物を構え、レデュエと対峙した。
『ちょうどいいや。ジュグロンデョ付きの戦士と戦うとどうなるか、ワタシも試してみたくてね!』
レデュエが階段の上から、杖槍から翠の気弾を撃ち出した。これには月花が前に出て、前方に展開したヒマワリフェザーで全て打ち落とした。
月花は上へ飛ぶ。前が空いた鎧武がカチドキ旗2本を手に、レデュエに斬りつけた。紘汰の闘志の表れか、カチドキ旗は火の粉を散らしている。一撃、二撃、三撃、レデュエの胴に攻撃を入れた。
『まだまだぁ!』
月花はレデュエの背後に回り込み、機動翼を水平にして竹とんぼのように回る。レデュエは最初こそ杖槍で防いでいたが、回転数を上げて杖槍を弾き飛ばし、本体にダメージを与えることに成功した。
『お前は光実に何をさせたいんだ!』
両者が杖槍とバナスピアで切り結ぶ。
『あいつは見てるだけで面白い。ワタシがいじるまでもなく勝手に踊って壊れていく。最高によく出来たオモチャだ』
『貴、様ぁ!!』
(そんな理由で、光実くんを、あたしたちの仲間を!)
鍔迫り合いが解けた。月花は鎧武の隣に着地した。何をせんとしているかは口で確認せずとも分かった。
『『でえ――やあああああ!!』』
人の大事な仲間を弄ぶあのオーバーロードを、全力でブン殴る――!
二人分のパンチを受けてレデュエが後方へ吹き飛んだ。
その隙に、鎧武は金の鍵を取り出し、カチドキロックシードに射した。
《 ロック・オープン 極アームズ 大・大・大・大・大将軍 》
無数の果実の鎧が鎧武を装甲し、白銀の甲冑へと変えた。
鎧武は鍵を回し、ソニックアローを呼び出し、それを月花に投げた。月花はソニックアローをキャッチし、レデュエの頭上へ舞い上がる。――制空権はこちらのものだ。
弓からヒマワリ色のソニックアローの雨を、レデュエに向けて降らせた。
地上では鎧武が影松でレデュエの杖槍と切り結んでいる。
前と上からの攻撃の嵐。いくらオーバーロードでも同時に捌くのに手間取っている。
するとレデュエは杖槍の穂を地面に刺した。周囲のヘルヘイムの植物が伸び、鎧武を拘束せんと向かっていく。
植物の蔓が伸びる寸前、月花は舞い降りて、鎧武の背中から抱きついた。
広がり、二人を覆う、ヒマワリ色の機動翼。それはまさしく翼の盾。
『でぇ……やああああああああ!!!!』
翼が開く衝撃で、蔓の全て
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ