二十二話 脱出(メモリー)
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ーーー思い出の続きーーー
「えっ!? 海から?」
広翔は意外な提案に驚きを隠せなかった。
「そう。海から。」
うなづきながらはっきりとそう言った。
窓を開ければそこはすぐ海。
いつも波の音や、カモメの鳴き声が聞こえてくる。
【智也は飛び降りて、海から脱出しようということだった。】
でも普通なら無理だ。
この軍寮の6階から飛び降りるなど、自殺行為に近い。
とゆうか、身を乗り出して死んだ奴もいた。
「さ、いこ。」
智也には迷いがなかった。
何も知らない俺にいろいろ教えてくれた智也を信じていた。
そして広翔も迷いなくうなづいた。
・・・・
軍からもらった金を全て持ち、
全て部屋を片付け、
起き書きもした。
「さようなら。」と
そして
窓を開けた
剛と鳴く風、したから聞こえる波のうち音。
不安を消そうと手をつなぐ。
「いくよ。」
と静けさのある合図で飛んだ。
4秒くらいだっただろう。
《ドボン!!》
と大きい音がして着水した。
「お、泳げ!!」
と、どこに行ったかわからないような波の響音がする中、智也の声が聞こえた。
激しく怒り狂う海だった。
でも広翔達は、必死に泳いだ。
・・・・・・・・
軍の敷地を超えたくらいであろうか。
波の怒りはおさまり、少し遠いところに光が見えた。
都市だ。
またそこまで泳いだ。
・・・・・
二人はやっと砂浜に着いた。
「ハァ、ハァッ..」
二人とも疲れ果て限界に近かった。
多分1時間くらい泳いだであろう。
「ッッ! やった。 抜け出せたぞ....」
服はビショビショ、智也はそう言った。
疲れ果てていた二人は倒れる様に夜の砂浜に寝そべった。
「ねぇ、これからどうするの?」
広翔は当たり前の質問をした。
「・・・さあな。」
と笑いでごまかしながら返す。
「・・・さあって…」
広翔はため息を着いた。
「うそだよ。 お前さ
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