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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第九五幕 「必然たりえぬ偶然は」
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ーベルやアインシュタインの延長線上にいる人』というちょっとずれた認識を持っている)だ。これ見よがしに自分たちの存在をアピールしたいのだろう。
しかし、一夏の知る束は極端な人間だ。あまり他人のことを言いたくはないが・・・・・・この人は自分が興味を抱いていない人間は「存在しないもの」として扱っている節があった。チカと出会ってからはいろいろと精神治療をがんばったらしく、IS開発前は嫌々ながらも前代未聞の「通行人にあいさつ」を達成したとかそういうレベルだった。
見たところ破天荒でノリを重視する子供のような性格は変わっていないらしく、佐藤さんにも妙に冷たかった。ユウは好感触だがほかの2人はどうか・・・?
「という訳で3人には政府を通して贈り物しておいたから!そのうち届くんじゃないかな?」
「マジですか!?」
「あ・・・あぅ・・・あ、ありがとう、ございます・・・!」
そのとき一夏に電撃が奔る。ついでに遠目で見ていた千冬には雷撃が奔る。
顔も合わせた事が無い人間に笑顔で対応し、贈り物まで用意するなど、そこまで成長していたのか。
途中で行方をくらましたせいで直接会えてなかった千冬は、そこまでコミュニケーション能力を発達させていた束に涙を禁じえないレベルらしい。ハンケチで目元をぬぐっている光景はさしずめ鬼の目にも涙とでも言い表すべきか。
あの超絶コミュニケーション障がい者タバえもんがここまで立派になるなんて。奇跡と言うのは本当に起きるのだな、と一夏は感動した・・・と同時に、きっとチカが死ぬほど頑張ったんだろうなぁと遠くの彼に哀悼の意をささげた。(・・・死んではいないのだが)
「それはそれとして早速白式とユウ君のパートナー、『風花・百華』を見せてもらおうか〜!」
と束が両手を振り上げる、と同時にその胸囲の包容力がおもいっきり揺れたのでユウと一夏は全力で目を逸らしたが。姉妹揃って恐るべき戦闘能力を誇る篠ノ之家のDNA、恐るべし。
なお、その直後に上から佐藤さんの声が聞こえてきた際に――
『次の装備は・・・なになに、「ゴルディアスの結び目」??・・・・・・指向性重力衝撃波を相手に叩き込んで粉砕する。相手は死ぬ・・・・・・死んじゃ駄目じゃないのぉぉぉーーーー!?!?』
「ちっ、五月蠅いなぁ、成金ちゃんは・・・チカ君がそんな欠陥品造る訳ないだろ何変な文章説明に付け足してんだよ!!」
《私がジョークで書き足しました。かなり危ない武器であることには変わりないので》
「ちっ・・・レーイチくんが言うんじゃ仕方ないな・・・」
『その心遣いをちょっとは私に分けて欲しいな・・・なんちゃって』
「・・・・・・・・・(養豚場のブタを見る目で睥睨)」
『・・・・・・・・・(切実な願いを込めて応戦)』
いくらチカさんの事で嫉妬してい
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