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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第56話 ゆりかご攻略戦
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「エローシュ君………」
エローシュの様子を見て、真白が小さく呟いた。
エローシュはユーノが上層部の会議に出た後もずっとゆりかごについて、エンジェルソングについて調べていた。もう少し休憩を入れてから3時間。30分すら厳しかった頃を考えるととても信じられない程だった。
しかし、実際は既に限界を超えている状態で気力で保っていた。故に何時倒れてもおかしく無い状況である。それを懸命に支えているのが彼の相棒のエクス。2人の信頼があってこそここまで出来ていた。
「彼を信じよう………私達は私達の出来ることを………」
「うん、お父さん………」
『………違う』
『エローシュ、少し休もう。そろそろ体がもたなくなる。1度休憩を入れて………』
『もう少し、もう少しで見つかりそうなんだ………』
時の記憶の中、埋まってしないそうな膨大な情報を手を動かしながら話すエローシュにエクスはため息を吐いた。
始めてから3時間経った今でも1度も手を止めていない。
(これがこいつの本気なんだろうな………)
そう思いながら数日前にエローシュと話した事を思い出していた………
「ふう………」
機動六課の領の自室、エローシュは深く息を吐いた。
「………お前の考えたプランか」
「ああ。………これでゆりかごの外での戦闘配置は問題無いと思う。戦えるメンバーで組んだ最高の布陣だよ。これで予測以上の数が来られちゃこっちが持たない」
「今の戦力で可能な戦闘継続時間は3時間が限界か………」
「機動六課やベーオウルブズのメンバーはそれ以上も可能だろうけど、それ以上戦いが続くと戦線を保てなくなる。それにそれまでにゆりかごが上空に上がり続けたらもう手の施しようがなくなる」
「エース様の集束完了時間は?」
「敵の妨害も考えて2時間って所かな。………ハッキリ言えば中々ギリギリな時間帯だ。突入組は2時間の内にヴィヴィオちゃんを助け出し、駆動炉を機能停止にしてくれれば更に大悟さんの攻撃が通りやすいと思うんだけど………」
「全ては突入部隊の力量次第か………」
そう言ってエクスは唸った。
「それとお前もいい加減戻れよ。いつゆりかごが起動するか分からないんだぞ?」
「………その前に一つ確認したい事がある」
「何だよ改まって………」
真面目な顔でそう問いかけるエクスを不思議に思いながらエクスと向かい合う。
「お前は一体何者なんだ?その年齢で桁外れた思考、そして処理能力。前までのお前はふざけた態度が長かったからそこまで気にはならなかったが、時の記憶を長時間使い始めた辺りが疑問に思っていた。確かに脳の酷使によって出血していたりしていたが、前までのお前は限界が来る直前で止
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