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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第56話 ゆりかご攻略戦
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だけどね………誰かが他のデバイスを使って直したみたい。だからブランバルジェと言う聖王器はもう無いわ。けれど彼の持つデバイスには同等の力を感じる。起動のキーとしては問題無いわ」
「そうかい、それは安心した!!」
そう言って嬉しそうに笑うクレイン。
「神崎大悟、佐藤加奈。残念ながら最早手遅れだよ。後はゆっくりと夢の中で幸せになってくれ。それでは、エンジェルソング………起動!!」
クレインは大悟と加奈の映像を見ながらそう言い、零治はそのままエンジェルソングを発動させた………
「「!?」」
「バルトさん?」
「桐谷もどうしたんです?」
ゆりかごに潜入したと同時に何かを感じた2人はその場で止まった。
「桐谷、お前も感じたのか?」
「バルトさんも………?」
「クレインの奴、何かしてきたのか………?」
「状況は!!」
「善戦しています。あの竜の咆哮でこちらの指揮も格段に上がった影響でしょう」
「突入組は!?」
「たった今、突入しました!!」
その報告を聞き、はやては小さく息を吐く。
「今の所予定通りやな。………後はこのまま上手くいってくれればいいんやけど………ん?あれは何や?」
ゆりかごの装甲に拡声器の様な物が現れた。
「一体何をするつもりや………?」
そう呟きながら警戒しているといきなり歌が流れ始める。
「なんやこれ……………あれ………?」
優しく心を包み込むような綺麗な歌にはやては力が抜けていく。
『あれ?何か懐かしい………私、こんな歌知らない筈です………』
ユニゾンしていたリインもその歌に混乱していた。
「!?みんな!!どうしたんや………?」
近くの局員を見ると、皆、無気力の様な顔でただ空を佇んでいた。まるで心が無いただの人形の様に………
「あれ………何か私も眠く………」
重くなる瞼に耐えきれず、目を瞑ろうとしたその瞬間………
「ブースト!!」
いきなり電流が走ったようなビリビリとした感覚が体を通った。
「あれ?私は今………」
「間に合ったか………」
そう言って横に現れたのはエローシュだった。
「取り敢えず俺の知ってるメンバー、それと情報を集めていたベーオウルブズのメンバーにはエンジェルソング対策のブーストを掛けられたが………」
「エローシュ、何を言ってるんや?それよりも何時戦場に………」
「そんな事後回しだはやてさん、今すぐ戦力を大悟さんを守るように固めないと………」
「だから何を言ってるんや!!」
「後で説明します!!今戦えるのは機動六課のメンバーとベーオウルブズのメンバーだけなんです!!このまま分
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