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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第56話 ゆりかご攻略戦
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そう丁寧に説明するはやてにそれ以上何も言えなかった。ティアナ自身分かっていた事でもあったからだ。

「それでも私も………」

小さく呟いたがそれからの先の言葉は飲み込んだ。

「それで突入組やけど、なのはちゃん、ヴィータ、バルトさん、それに後に合流予定のエローシュに真白ちゃんや」
「えっ!?エローシュ君に真白ちゃんも!?」
「そうや」
「何でエローシュも突入するんですか?あのバカは戦闘能力は皆無ですよ?」
「そうです、危険ですよ!!」

そう不満そうに質問するルーテシアとエリオ。

「分かっとる。せやけど零治君を救出するのにどうしてもエローシュ君の力が必要なんよ。そしてその守りに真白が付く。真白なら空中でも移動できるし、魔法もなのはちゃんに近いから守りも固い」
「お兄ちゃんを………」
「それにそのメンバーに有栖家のみんなを行く。戦力的には過剰なくらいや」

「みんなが………私はまた…………」

そう呟いて小さく震えながら拳を握りしめるキャロ。

「キャロ………」
「ごめんなキャロ………気持ちは分かるんやけど、空戦が出来る魔導師も限られている中、キャロのフリード達の力は欠かせないんや。それに………」
「分かってます、私の能力は狭い場所には向きませんから……………でも、だからこそ悔しいんです。強くなるために機動六課に入ったのに、結局大事な所で力になれないんですから………」

そう言って唇を噛みしめるキャロ。

「キャロ………」
「それは違うよ。キャロ」

はやてが口を開く前にそう答えたのはフェイトだった。

「キャロは零治やあなたの家族が帰る道を作るの。助けた後も敵が一杯じゃ危険だからね」
「帰る道を作る………?」
「そう。それも立派な家族を守る姿だと思うよ」

フェイトにそう言われ、暫く考えるキャロだったが、覚悟を決めた顔でしっかり頷いた。

「キャロ、私も協力するわよ」
「僕もレイ兄の帰る道を作るよ」
「ルーちゃん、エリオ君………ありがとう」

本当に嬉しそうに笑いながらそう言うキャロ。その笑顔は零治が消えた後、初めて見せた笑顔でもあった。

(大丈夫そうやな………)

はやてはそう感じながらも話を進めた。

「それと今回のゆりかご攻略に機動七課のベーオウルブズも協力してもらう事になったで」
「ベーオウルブズ!?」
「桐谷さんの部隊!?」

「そうだ。スバル、ギンガ」

そう言って部屋に入ったのは桐谷が連れた機動七課のメンバーだった。

「見知っている顔も多いが、自己紹介させてもらう。機動七課ベーオウルブズ隊長加藤桐谷やよろしく頼む」
「桐谷君はなのはちゃん達と一緒に突入組に入ってもらう予定や」
「えっ?でもそれじゃあベーオウルブズも突入組で
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