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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第56話 ゆりかご攻略戦
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めていた。疲労した様子から俺はてっきりそこまでが限界だと思っていたが実際は違っていた。手を抜いていたんだな?」
「………」
その問いにエローシュは何も答えず相槌も無かった。
「恐らく周りから自分の能力を悟られたくなかったのだろうが、流石にこの状況だ。………他の皆はあまり疑問に思っていなかっただろうが、レアスキルを持っている俺に言わせてみれば明らかに異常だ。だからこの際聞いた。お前は一体何者なのだと………そしてお前は俺にもまだ話していない事があるんじゃないのか?」
「……………」
エローシュは再び何も答えない。
「パートナーである俺にも言えない事なのか………?」
「………はぁ。そうだな、まあこうなる事は予感していたんだ、今更隠し通せるわけがないか………」
そう言ってエローシュはため息を吐いた。
「そうだな、どこから話せばいいか………俺は転生者なんだ」
「転生者………?」
「輪廻転生。………命は消えれば新たなものに宿る。それはサイクルの様にグルグルと。そしてその中で俺は以前に生きていた人間の記憶、能力を持っていた。………と言っても能力言って良いのか怪しいところだけど………」
「能力?」
「先ずは記憶にある知識。これでも小学生で博士号を取った天才児なんだぜ俺。それと能力………は、タイピングの速さ位だけどまあそう言った以前に生きた時に持っていた経験も培っていたんだ」
「そんな事が………」
「まあそれでも人並みに生きていて、世界の有名な大学を出て、それで仕事に付いて………まあ充実した人生だったろうな。だけどさ………」
「だけど?」
「何か物足りなくてさ、ふと過去を振り返れば勉強ばかりの日々。そんな事無いと思って振り返っても
それしか思い出せなかったんだ。………でさ、ある日思ったんだ。『平凡だけど楽しい毎日が送りたかったな………』って。………それで気が付いたら俺、死んで何か腰の低そうな神様の前だった。………って話聞いてるかエクス?」
そう言って目の前で手を振るが反応が無い。
「情けない、ショートしたか………」
呆れながらそう呟くエローシュ。
「………そんな話信じられるか!!!!」
その後に出た言葉はエクスには珍しい大きな怒鳴り声だった………
「………まあ確かに子供には到底思えない思考や、もっと幼い時からエロ本に興味があったりと今思い返せば怪しい部分は多々あったな………」
怒鳴った事で落ち着いたエクスは一旦改めて思い返してみると確かに不自然な事が多々あったことに気が付いた。
「だろ?子供だと女湯に入っても特に何も言われなかったからな。………だけど心も少年で思春期に入ってもなかったらから欲情する事も無く、
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