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lineage もうひとつの物語
冒険者
新装備
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はオーレン戦役の頃からすればかなりの成長具合が窺え、この半年間の修練がいかに有用だったのかが見てとれるだろう。
難なくスコーピオンを倒した三人は大蟻へ向かうも既に一匹は倒され残った一匹も時間の問題だと思われた。
それでも少しはと三人も攻撃を仕掛け戦闘は終了した。

「おつかれさま。あんたはやっぱり大剣が似合ってるわね」

「そ、そうかな?」

アーニャの言葉にアレンは照れ笑いを浮かべ、数日前に出来上がったまだ輝きの色褪せないグレートソードを見つめていた。



────アレン退院翌日のハイネ宿屋

退院祝いをしようとアーニャ、エレナが部屋のテーブルにオードブルを並べアレンの向かい側に二人で並ぶ。

「退院おめでとう!」

アーニャの掛け声で小さな宴席が始まりアレンは終始嬉しそうな照れたような笑みを浮かべていた。
昼間からアルコールを摂りアーニャの頬がほんのり赤く染まった頃、一人の男が部屋を訪れた。

「楽しそうな所を悪かった。明日にでも出直してくるわい」

そう言って出ていこうとするガンドを引き留め参加させる形で席に着かすアレン。

「悪いな坊主。早速なんだが・・・」

折れたツーハンドソードをアレンに手渡し残念そうに話だした。

「そいつは普通のツーハンドソードじゃないそうだ。誰か腕利きの職人の手が入っていて修復は可能だが通常のモノに戻ってしまうから買ったほうがいいようだぞ。わかるなら手を入れた職人に頼んだほうがいいと言われたわい。職人に覚えはないか?」

ノール。

あの時、手に持った感動は忘れようがない。
自分の手足のような感覚を初めて感じたのだ。

「ノールとはまた変わった知り合いじゃないか。そっちに相談してみてはどうかな?」

「わかりました。ありがとうございました」

アレンはツーハンドソードに布を巻き付けるとガンドも一緒にどうかと誘い四人での宴席が再開された。


宴も酣となりアレンとアーニャをほんのり顔を紅くしたエレナがからかって二人が俯き一瞬だが場が鎮まったときだった。

「はっはっはっ!こんなに笑ったのは久々じゃわい!アレン、儂をパーティーに入れてはくれんか」

ガンドの突然の申し出に呆然とする三人。
恐らくガンドの強さは上級冒険者の中でも上位にあたる。
そんな人が未熟なパーティーへ加入したいと頼んできたのだ。
思いもよらない申し出に言葉が出ないのも仕方ないだろう。
しかし誰かが話し出さないといけない。

「それは願ってもない話ですが俺たちのような未熟で小さなパーティーにどうして?ガンドさんならもっと古い大きなパーティーでも受け入れてくれるのではないですか?」

我に戻ったアレンの言葉は尤もなものだ。
エレナ、アーニャも同じ気持
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