暁 〜小説投稿サイト〜
『自分:第1章』
『初日終了/翌日』
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ならん様に、ムリヤリってのもならん様に。その為にボーイが見回りしよんやけど...』

『なるほど、わかりました!』

だいたい普通は客もそんな飲まんらしい。
触りに来るのがメインの店やもんな...
飲み屋ちゃうし。
昨日の売上は、ごくごく稀なパターンだったらしい。
ほんまに恵まれてた。

今日は美香さん休み。
女の子達が出勤してきた。
特に話すことは無かった。
お客さん入店。

『No.3優チャ〜ン、No.3優チャ〜ン、5番テーブルお願いしまぁ〜す♪』

昨日は客も少なくて、マイクパフォーマンスはサービスタイムのみやったけど、今日は客が多い。

『解りやすいように言ったんやけど大丈夫だった?』
おしぼり取りに行ったとき聞かれた。

『解りました。今日忙しくなりそうですね...チャライ系なるべく拒否で宜しくです!!』

『出来る限りNGにする!今からつく客は何回か来てるけど、毎回フリー。社長さん。どうにか指名に繋げてみて!』

『...頑張りますっ!』

席に着いた。
これまた良い人そうな...
結婚指輪はしてた。
まぁ既婚者禁止なら風俗業界成立せんわな...

でも奥さん居る人の上に乗るんか。複雑。
意外にも根が真面目やから引っかかる。
無意識に指輪眺めて考えてた。

ふと言われた。
『気にせんで大丈夫。冷め切った家庭やし。子供は自立してるし。優チャン何歳?』

『18です。』

『息子がハタチやから、娘やなぁ〜。娘の体は触れんなぁ♪』
悪戯っぽく笑った顔が柔らかくて安心できた。

スーツ脱いで羽織ってくれた。
こんな優しい客ばっかりなん?って錯覚してしまいそう...

ポカーンってなってた。
笑いながら、親指と人差し指で口をムニュッ!て、塞がれた。

『飲もっか♪普通のキャバや思うわ♪ホンマに18?中学生ちゃうよな?』

『良く言われます。体は14のまま成長止まってます...』

『色々ありそうやなってのは感じたけど、そっか...
こんな場所やけど、出逢った意味はあったみたいやね。
頑張ろうなっ!聞くことしか出来んけど...とりあえず乾杯やな♪』

会社のこと、社員のこと、世の中の様々なこと...色んな事いっぱい話してくれた。
ある意味世間知らずな自分からしたら勉強。

時間が来て、素直に淋しいと思った。
もっと色々話したいって。

俯いた顔を覗き込まれた。
『延長した♪』
優しい笑顔。
嬉しい。


誰かとこんなに話す事って無かったから、凄く楽しい。
それに、穏やかな気持ちになれる。
営業とかじゃなくて普通に楽しい。

本来自分が話すべきやのに、お客さんが色々話してくれてる。
逆にコッチがお金払
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