暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0719話
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しながら寝苦しそうにしているシェリルの姿があった。……なるほど、そんな事情があればシェリルとしては無理をしない訳にもいかない、か。

「それに、その、フロンティア船団のアクセル君にこう言っては何だけど、今フロンティア船団ではシェリルよりもランカちゃんの方が注目を浴びてきているでしょ? 勿論それはいい事よ? 私としてもシェリルのライバルが出て来るのは嬉しいし。けど、逆に言えばランカちゃんのおかげでシェリルの影が薄くなっているのも事実なのよ。ギャラクシー船団の為にっていう行動もね」
「グレイス! アクセルに余計な事を言わないで!」

 今の話の途中で起きたのだろう。シェリルが鋭い目付きをグレイスへと向けている。
 全く……
 小さく溜息を吐き、上半身を起こしているシェリルの頭へと軽く手を乗せる。

「少しは俺を頼れ。これでもお前の友人だぞ? その友人が頑張っている事くらいは応援してやるから」
「……何よ、アクセルの癖に生意気よ。大体、今のアクセルに何が出来るのよ。飛行機も取られているってのに」
「そうだな、差し当たりはこの反乱を鎮めるってところか?」
「あのね、幾ら何でも出来もしない事を言わないで」

 落ち着かせるように髪を撫でていた手を払い、俺へと視線を向けて来る。
 病気で倒れたばかりだというのに、それでもシェリルの目に宿っている意志の強さは些かも衰えてはいない。この辺はさすがと言うべきだろう。
 さて、なら俺も行動を開始するか。俺の能力を発揮しつつも、それをグレイスに確認されないように……特に以前のシェリルの言葉から考えると、カメラの類がある場所では絶対に使う訳にはいかない。その辺の匙加減が難しいが……

「問題無い。俺の操縦技術はS.M.Sでもトップクラスだ。それはつまり、フロンティア船団の中でもトップクラスだって事だからな、機体を取り返して反乱軍の背後で暴れれば、オゴタイ少佐率いる部隊があっさりと鎮圧してくれるだろうよ」

 もっとも、その過程でテムジンに従っているゼントラーディが少なくない数死亡するだろうが。……それはシェリルに告げる必要は無い、か。

「……シェリル、ここはアクセル君に任せてみましょう。彼が凄腕だというのは間違いの無い事実よ。それなら、ここは賭けてみるのも悪くないわ」

 グレイスが俺のフォローをした? いや、考えて見れば当然か。グレイスにしても、ここでテムジン達に殺される訳には……待て。今何か違和感があったな。何だ?
 一瞬の違和感。それが何だったのかを考えようとした、その時。再びグレイスが口を開いて、考えが中断される。

「それにギャラクシー船団の生き残りの情報を集めるにしても、自由に動けないとどうにもならないでしょ?」
「……分かったわ。けど、いいわねアクセル。危険な真
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