マクロスF
0719話
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しても、このオゴダイはマクロスに出て来るブリタイを思わせる容姿をしているし、その参謀と思しきゼントラーディはマクロス7にも登場したエキセドルを思わせる。偶然の一致か。いや、ゼントラーディは元々クローン技術で生み出されている存在の筈だ。今では人間のようにして子供を産みだしているが、俺の目の前にいるのはどう考えても中年以上の年齢。それを考えれば、ブリタイやエキセドルと似たクローンであると考えるのはそうおかしな話でもないだろう。
もっとも、その性格はかなり大人しいというか柔らかいものを感じるが。
「これで連中も大人しくなる事でしょう」
その視線の先にいるのは、1人のゼントラーディ。なるほど、アレが元凶のテムジンか。口元に嘲笑を浮かべつつ、俺の方を見ながら部下に何かを告げている。さて、何を企んでいる事やら。
そんな風に考えていると、ゼントラーディが整列してシャトルの中から笑みを浮かべたシェリルが姿を現す。笑みを浮かべて手を振っている辺り、さすがに慣れのようなものを感じさせるな。
そう思った次の瞬間……シェリルはタラップの途中でバランスを崩して倒れ込みそうになる。
シェリル!?
咄嗟に機体のコックピットから飛び出そうとするが、倒れ込みそうになる次の瞬間には近くにいたグレイスが抱きとめる。
「ちっ、風邪が悪化したのか?」
本人はもう治ったと、問題無いと言っていたんだが……強がりだったのか。
とにかく、シェリルの近くへと向かおうとした時、まるでこの騒動を待っていたかのようなタイミングでテムジンが部下を引き連れてオゴダイへと詰めより、それが切っ掛けとなってオゴダイ派とテムジン派の間で戦闘が開始される。
とにかく自分の安全とシェリルを確保して、一旦ここを離れるべきだな。
そう判断し、コックピットハッチを閉じて機体をガウォークに。同時に倒れ込んでシャトルのクルーに解放されているシェリルの方へと向かう。
VFと同程度の大きさをもつゼントラーディ同士の争いだ。当然普通にVFが戦っているような感じで弾丸が周囲を行き交っている。その中を足のスラスターを使いながら細かくステップしつつ、シャトルの側へと近付いた時……
「ちぃっ!」
目の前に現れた機体に、舌打ちを1つ。
そこには色違いとは言っても見覚えのある機体が存在していた。クァドラン・レア。ピクシー小隊が使っているのと同じ機体だ。そのクァドラン・レアが右腕に内蔵されている銃口をこちらへと向けている。
それだけならまだいい。俺1人ならこの状況にも容易に対処出来るのだから。だが、問題は……
「はっはっは。おら、こいつ等の命が惜しかったらとっとと降伏しろ。お前達には人質という役目があるからな。妙な事をしない限り命の保証はしてやるよ」
コンサート
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