第二話 大角少佐!!柔の道の奥義を見よ!その十四
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「そういうことじゃ」
「何と、そうした技ですか」
「あれがその花吹雪」
「柔道の奥義の一つ」
「それなのですね」
「左様、あの技を身につけるには相当な修行が必要と聞く」
三吉爺さん(モブです)は右目を閉じて言った、真剣な顔で。
「鈴木少佐、恐るべき」
「全く恐ろしいご先祖様を持ったものだぜ」
誰もが勝利を確信していた、花吹雪を繰り出す鈴木とその中でやられっぱなしの二人を見て。しかしだった。
二人は鈴木に地面に背中から叩きつけられ腹に両膝の一撃を止めに受けたが何とか立ち上がった。この時全世界が舌打ちした。
「ちっ、まだ生きてるよ」
「普通あれで死ぬだろ」
「空気嫁っての」
「さっさと負けろ」
「そう簡単にやられるかよ!」
「俺達だって金と仕事と熊田曜子写真集がかかってるんだよ!」
まさにその為にだった。
「俺達は負けねえ!」
「俺達だけの為に!」
「だからな!」
「絶対に勝つぜ!」
「花吹雪に耐えたのは見事だ」
鈴木はその二人の前に立ち言う。
「ならば大噴火投げ、地獄車、北海の荒熊の技も出そう」
「生憎だがな」
「俺達は切り札を出すぜ」
「そしてあんたに勝つ」
「絶対にな」
「ではその切り札を見せてもらう」
鈴木はその彼等に言った。
「これからな」76
「見てろよ、俺達の切り札」
「最強最高最大無敵の必殺技をな」
二人は花吹雪のダメージに耐えながらも構えた、そして叫んだ。
「こいハングオン!」
「今思いついた名前だぜ!」
「次に言う時名前は変わってるかもな!」
「アフターバーナーなりワンダーボーイなりにな!」
こう叫ぶとだ、不意に。
鈴木の後ろに超高速、音さえ遥かに超えた速さで何かが来た。そうして。
それは鈴木を跳ね飛ばしそうして二人の前に来た。それは流線型の黄金に輝く車だった。フェラーリテスタロッサに似ている。
その車が二人の前に停る、それを見てだった。
ジャスティスカイザーは誇らしげにだ、こう言った。
「よし、作戦成功だ」
「相手の背中にマシンを呼んでぶつける」
「今回も勝ったぜ」
「俺達の作戦勝ちだ」
「やったな」
「ああ、逆転サヨナラホームランだ」
それが出来たというのだ。
「これでな」
「またしても日帝衆の野望を阻んだ」
「それじゃあな」
「兄貴、いつものあれをしようぜ」
「よし、じゃあな」
「今から」
こう話してだ、そしてだった。
二人は岩場に立ち背景に輝かしい朝日を持ち白い飛沫を立てる波の中でだ、腕を組みポージングをして言った。
「正義は勝つ!」
二人は勝利を誇った、だが。
その勅語にだ、怒った観客達がだった。
石を投げて来た、それが二人の頭に当たった。そうして。
「死ね馬鹿野郎!」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ