暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
5ー不安な5発目
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ね。キリトを助手役として頼みたくてね。」
「それならコンバートしなくていいじゃない。」

アスナが怖い顔で見てくる。むー…素早さ下がるぞ…。怖い怖い。そんな事を考えながらも

「うん。最初はコンバートしなくていいと思ったんだけど。依頼内容に戦闘が入るみたいなんだ。だからやっぱりスペック高いアバターにして欲しいんだよね。」

嘘は言ってない。危険とも言ってないが。

「そういう事だから!一週間くらいこっちにログインできないから。よろしくね。」
「領主の仕事はしなくてもいいの?」

アスナが心配そうに言うが。まあ、

「大丈夫。俺の公認の代行がいるから!問題ないよてね?」
「そう…キリト君はまだ残ってね?」

あ、キリト君頑張って下さい。俺は応援してますから。キリトは俺に目で「助けて下さい。」と訴えかけているが無視だ。無視。
おそらく次会うのは修羅場を乗り越えた後だろうけど…
後ろの冷たい声をBGMにして俺はプーカ領に戻って行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

プーカ領に戻りALOをログアウトした後、俺はGGOにログインしていた。…忙しい。

「シーノーン!ひーま!ひーま!」
「あんたね…少しは待つということを覚えたら?」

今敵の待ち伏せ中。今回は他のプレーヤーとの合同だった。
…むー!

「シノンちゃん高校生なんだよね。この後どう?」

男性プレーヤーがシノンに馴れ馴れしく話しかけていた。…まあ、アバターのシノンは可愛いから誘うのは分かるけど。…なんかそういうのモヤモヤする。
…なんだこれ?

「ごめんなさい。私あまりそういうの興味ないの。」

シノンが『氷の狙撃手』の通り名どうりに冷たく男性プレーヤーに接する。
良し、断った!
…?あれ?なんでこんな事考えてるんだろう…?
…。

「スノー?」

シノンが心配そうに俺の顔をのぞく。俺は慌てて笑顔を作りトボけた。

「ん?なーにー?」
「アタック準備した?もうアタックするみたいわよ?」
「分かった。任せて。…ねえ。シノン…いや詩乃。」

つい、名前で呼んでしまった。シノンが少し驚いた顔をしてる。
何を言いたいんだ?俺は?

「…いや、何でもない。」
「…?そう。ならいいけど。」

シノンは不思議そうに俺を見た後狙撃体制に入る。
俺はワイヤーとワルサーを確認して作戦開始場所に向かって行った。











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