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ドリトル先生と伊予のカワウソ
第五幕その十二

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「実際に」
「日本にもですね」
「はい、しかもネットのルールに自分達こそ逆らう」
「言うならばならず者ですね」
「日本にもいます」
「そうした人は何処にでもいますね」
「嘆かわしいことに」
 そうだと言わざるを得ませんでした、加藤さんも。
「そうなのです」
「そうですか、しかし僕は」
 先生はというのでした。
「ネットでも言葉でも暴力は」
「絶対にですね」
「そうです、嫌いです」
 先生の信条の一つです。
「ですから動物達にもです」
「殴ったりされませんね」
「何があろうとも」
 それはというのです。
「しないです」
「そうそう、先生はね」
「暴力を振るったりしないよ」
「そんなことは一度もね」
「しない人だよ」
「日本ではどうも」
 先生は動物達の言葉を聞きながら加藤さんにお話しました。
「学校の先生の暴力が」
「はい、問題になっていますね」
 加藤さんもこのことについては嘆かわしいといったお顔で言うのでした。
「残念ながら」
「そうですね」
「困ったことです」
 実際に、というのでした。
「このことは」
「学校の先生こそが」
「確かに生徒を叱ることも必要ですが」
「暴力はまた違いますからね」
「叱ることは生徒にっとってもいいことですが」
「暴力はですね」
「暴力は何も生み出しませんからね」
「その通りです」
 先生もこのことは真面目なお顔で答えました。
「暴力を振るわれた相手を怖がらせ萎縮させるだけです」
「それ暴力は」
「はい」
 それは何かといいますと。
「ただ感情によって行われるものですから」
「何も生み出しませんね」
「その通りですね」
「全くです、しかし先生はそうしたことをされる方ではないので」
「否定しています」
「何よりです」
 加藤さんは先生のそうしたところも知ったのでした、先生は誰にも暴力は振るいません。そうした意味でもとても素晴らしい人なのです。
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