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ブラウンじいさまのお話
第一章
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の森にな」
「そうだったんですか」
「昨日じゃ、急に引っ越したわ」
「それは残念ですね、とにかく東の森にですね」
「うむ、行ったわ」
 そうだというのです、それでなのでした。
 じいさまは次の夜にその東の森に行きました、そうして若い女の子の梟つまりビリーさんを探しましたが。
 やっぱりいません、それで下にいたアナグマに尋ねますと。
「ビリーさんねえ」
「この森にいるんですよね」
「いや、昨日一日いただけでね」
 それでもだというのです。
「引っ越したよ」
「そうですか」
「西の森に行ったよ」
「西の森にですか」
「何でも一緒になれるつがいの相手を探しているそうだよ」
「結婚相手をですね」
「そう、それでね」
 もうこの森にいないというのです。
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