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機神呼嵐デモンベイン
第一部『I AM PROVIDENCE〜機神爆誕!魔を断つオバカ伝説の始まりだゾ〜』
第4話「困った時は魔を断つ剣を執れ!」
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リングするのが精一杯です」
 瑠璃の言葉に、クールな印象のメイドが答える。その言葉に瑠璃の表情に焦りの色が濃くなった。
「電力を遮断して!魔力炉の緊急停止を許可します!」
「すでにブレーカーは作動してます!せやけど、カタパルトは格納庫内の独立した動力源から電力の供給を行ってるみたいです!」
 ありえない・・・。めがねをかけた、言葉に関西訛りがあるメイドの言葉に瑠璃は胸中で呟く。
「そんな動力源を一体何処から・・・?」
「デモンベインからです」
 副司令席にいるウィンフィールドが瑠璃に言う。デモンベインから電力を供給している・・・。予想外の事態に、瑠璃はただ驚愕するしかない。
「デモンベインは・・・魔導書が無いと動かないハズなのに・・・」
「ああっ!虚数展開カタパルト、作動します!!!」
 ソーニャの言葉と共に、サイレンが鳴り響く。
「全ての構成元素が無限速度へと達しました、デモンベイン偏在化します。選択された確率事象から出現位置を逆算しますので少々お待ちを・・・」
 司令室がざわめく中、覇道瑠璃は胸中で問いかける。・・・一体何が起こっているのだと・・・。


Side 神之介

「おいィィィィィィィィィィィィィィ!!?これどうなってんのォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!?」
 歪んだ空間で、オラは絶叫する。揺れているようでもあり、回転しているようでもあり、はたまたさかさまになっているような感覚である。う・・・やべぇ、気分悪くなってきた。
「ねぇ・・・アルちゃ〜ん、エチケット袋持ってない?オラ吐きそうなんだけどゲロしそうなんだけど」
 口元を押さえながらアルに言う。だが、そんな自分の声も近くから、遠くから、四方八方に聞こえてくる感じ。
 五感のすべてがあべこべででたらめで、確かな手掛かりは無い。
「只の空間転移如きで酔うとは情けない」
「な、何だよ空間転移って・・・」
「空間転移も知らぬとはな、空間転移と言うのはな今『居る』妾達をこうして『居るかもしれなかった』空間総てに広げた後、何処なりと指定した座標に『居た』事にする。つまりそういう事だ」
「全然わかんねーよ!もっと分かりやすく言えよ!」
「お喋りはココまでだ!今から実空間に顕現するが準備はいいか!?」
 また、スルーしやがった・・・こんなの絶対おかしいよ。いやホントマジで。
「良い訳ねーだろうがァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

Side out

−同時刻、覇道邸の地下基地

「司令!逆算結果が出ました!」
「ご苦労様マコト!座標は・・・?」
 クールな雰囲気のメイド・・・もといマコトの言葉に、瑠璃は逆算結果を見る。
「デモンベインの出現位置は・・・シティ58番区上空600メートル?・・・こ
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