新たなる力へ
Trick69_サンキュ、自分を見失いかけていた
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
力を重ねるしかない。
・・・・・けど、本当になれるかどうか・・・・・」
「なれるかどうかじゃない。なるんだよ♪」
「結構きついこと、簡単に言うなよ」
「言い方は簡単だっていうのは自覚している。けれどもやるしかない♪
それとも諦める?」
「いやいや、諦めるのも簡単に言っているけど、こっちも簡単じゃないからな」
「諦めないで努力を重ねる、OK♪」
「だから簡単に言うなって・・・・」
はぁ、と深いため息をついた。
「俺のやっている事は、劣化コピーでしかないってことだ」
「信乃は自分を過小評価し過ぎだと思うけど」
「過小評価に自虐的な自覚はある。でも直らないんだよ。
俺がどんな気持ちで、ASEで、才能を探していたと思ってんだ!」
「うん。確かに信乃の本当の気持ちはわからない。
予想は出来るけど、それはあくまで予想であり、考えであって、理解できるわけじゃない」
「じゃあ・・」
「でもね、そんなこと言っている信乃ってね、贅沢だと思うんだ」
「・・贅沢?」
「うん、贅沢♪
確かにさ、一番に成りたいって思うのは悪い事じゃないし、普通かもしれない。
でも贅沢だよ。一番になれないって悟っても、弐番になれる才能があるって認めても、
それでも目指し続けているんだから」
「・・・・」
「信乃は劣化コピーじゃない♪」
「・・・でも俺自身が納得できないんだよ。
何をやっても一番に離れないと神様から言われているみたいで・・・」
「・・・信乃、何のために一番に成りたいの?」
「それは・・・みんなを守るための力が欲しいから・・・」
「みんなを守るためには、必ず全ての分野で一番にならないといけないの♪?」
「いや、そういうわけじゃ・・・」
「信乃はね・・・目的を見失っているんじゃないかな♪?」
「目的・・・・」
「『守るため』そのためには、力が必要かもしれない。
だけど方法はそれだけじゃない。
守るための、最低限の力さえあれば十分だと思うよ。
それこそ、劣化コピーと自傷しようとも、普通に考えれば高い技術を持つことは
事足りるはず。足りない部分は、あなたのあらゆる分野に対する技術で補えばいい。
1つのことで一番になることが、守るための方法じゃない。
一番じゃなくても、弐番でも技術を組み合わせれば守るための方法になる♪」
「そう・・・かもな」
震えていた右手は、いつの間にか止まっていた。
「そっか・・・そうだよな・・・・一番にならなくてもいんだよな」
「そうだよ♪ それも信乃らしさだと私は思う♪
あと、なんでも簡単に一番になれたら、それこそ私が追い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ