新たなる力へ
Trick69_サンキュ、自分を見失いかけていた
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と思うけど傍にいてもらった方が安心かな。頼んでもいいか?」
「は、はい!」
「僕はもう少し上流にいる黒妻さんの所に行く。こいつのことは頼んだよ」
言い終わる前に立ちあがり、後ろ手を振って宗像は去って行った。
あっさりと去って行った宗像に対して、キョットンという反応をしてしまった。
仰向けで気を失っている信乃の口元に手をかざす。うん、息をしている。
それから体中を触り、異常がないかを確かめる。
水の中だからといって水着を着ている、と言う事は無く普通の服装だった。
その服を脱がして触診を美雪は続けた。うん、こちらも大丈夫。
とりあえず信乃が無事である事を確認して一息つく。
そして触診の為に脱がせた服を着せようとしたが、ぐっしょりと濡れているのに気付いて
手を止めた。
どうせならということ服を絞り、水気を抜いて近くの木の枝に掛けて干す。
結果として信乃の衣服は1枚、トランクスだけとなっていた。
が、しかし、美雪はそれを気になっていない。なぜなら幼馴染すぎるからだ。信乃の裸など、この前温泉で見た。小さなゾウさんなど何度も見た事ある。今更下着1枚状況でなど気にならない。
だから、そのまま自分が水着姿で、信乃が下着だろうと関係ない。特に気付かないのだった。
閉話休題
そんな格好の2人だが、気にせずに美雪は信乃の頭を自分の太腿に乗せた、いわゆる膝枕の状態にした。
美雪にとっては恥ずかしい事ではない。4年前までは頻繁に膝枕をしていた。今年の春に信乃が帰ってきてからは控えていたが、夏休みに襲われた事を含めて気持ちが急接近した事もあり、再び膝枕に対して抵抗感が無くなるほどの関係に戻っていた。
これに補足を付け加えると、膝枕は意識がない信乃が一方的にされてことであって、起きた信乃は毎回のように照れて逃げていたりする。
愛おしげに信乃の髪を撫でる。
「・・・っ・・」
数分後、信乃はゆっくりと目を覚ました。
美雪はいつも通りに、慌てて離れていく信乃を想像していたのだが、反応が鈍い。
「・・・・信乃♪?」
「・・・・メロンかと思ったら、美雪か」
「メロンって、何を言って・・・・ふぁ////!?」
言われてようやく気付いた。今日、自分が今着ている水着の模様に。
黄緑色の下地に、白い網目模様。それに美雪の豊かに育った胸部を足せば、紛れもなくメロンだ。
しかも信乃は正面からではなく、膝枕の位置である下側から覗いているので余計にメロンに見えた。
「エ、エッチ!!」
と隠すように両腕で自らの胸を抱く。しかし細い腕で育ち過ぎている胸を隠す事は出来ない上に、むしろ胸を抱いた事によって溢
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