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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第六十一話
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て胸を張っていた。
僕は少し玉子焼きを切ると、それをお箸で持ってカノンノへと向けた。


「ほら、美味しいからカノンノも食べてみなよ」


「へ…で、でも…」


「遠慮しなくていいから、ほら、あーん」


「そ、それじゃぁ…あ、あーん…」


僕の言葉に僕と玉子焼きを交互に見ながら何故か頬を赤くしてそう言うカノンノ。僕はそのままカノンノにお箸で持ち上げた玉子焼きを近付けると、カノンノは戸惑いつつも口を開けて玉子焼きを食べた。


「ほら、美味しいでしょ?」


「う、うん…美味しい…けど……ちょっと恥ずかしいよ…」


「ん…今、なんて…」


「……衛司…私も…」


カノンノが玉子焼きを食べたのを確認して問うと、カノンノは小さく頷きつつもどこかもじもじとしていて何か呟いたのを聞き、僕がそれを聞こうとした時、メリアが僕の服を少し掴んでそう言ってきた。


「え…私もって…?」


「…私とカノンノ…皆平等にするって約束…だから…私も…」


「っ…そ、それなら私はもう一回っ!」


「わ、分かったよ。…だけど、僕の分もちゃんと残してよ」


僕の服を少し引っ張ったままのメリアに首を傾げると、メリアは僕はじーっと見ながらそう言葉を出し、それを聞いたカノンノは少し首を横に振って慌てた様子でそう言ってきた。
二人の様子に僕は少し苦笑しつつも頷いてそう答えた。


───この後、僕は結局殆どの料理をカノンノとメリアに差し出す事になった。





─────────────────────




──あの後、僕はアンジュにウズマキフスベのドクメント採取の参加申請とその内容を聞いた。
向かう場所はコンフェイト大森林、そして採取対象は昔、ウズマキフスベを常食していたと記録されている……凶竜『ケイブレックス』。
ウズマキフスベの大体のドクメントは暁の従者が持ってきた切り株で取れており、後は欠けている部分の採取の為数匹から採取しなければいけないらしく、今回は参加した人数分メンバーを分けてそれぞれケイブレックスを捜してドクメントを採取する、という提案らしい。
そして今の僕のメンバーは…僕、カノンノ、メリア、ロッタというパーティーになっている。



「──それにしても…コンフェイト大森林のケイブレックスねぇ…あんまりいい思い出が無いわね」


「はは…そうだね…」


コンフェイト大森林を皆で歩く中、ロッタが溜め息混じりに出したその言葉に僕は苦笑して頷いた。
僕とロッタは以前、このコンフェイト大森林でケイブレックスと遭遇し、文字通り命からがら逃げたので、ロッタの言うとおりいい思い出はないのだ。


「ぁ…確か衛司とロ
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