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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第六十一話
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達が『契約開放』を出来るようになったのは…ヴォルトの想いを知った後からだった。


「ふぅ…ヴォルト…今、どれくらい保ちそう?」


「(そうですね…今の主と私では…大体十数分程度でしょうか)」


「ん…そっか」


自分の身体を確認しつつ僕はヴォルトに聞くと、ヴォルトは少し考えてそう答えた。
この『契約開放』…一時的に力を開放できるのはいいのだがその反面、かなりの集中力と体力を使うことになってしまうので、今の僕では長時間の使用は不可能なのだ。
僕はヴォルトの返答を聞いて小さく頷くと、『契約開放』を解除してヴォルトを僕の中から出した。


「…ふぅ…やっぱり少しの間でも結構体力使っちゃうなー…」

「無理もありません…あれはかなりの消耗ですから…地道にこうやって頑張りましょう」


ヴォルトを外に出してゆっくりと呼吸を整えつつ僕は言葉を出すと、ヴォルトはどこか申し訳なさそうな表情でそう言った。
はぁ…別に消耗はヴォルトのせいじゃないんだからそんな表情をしなくていいのに…。
僕はそう思うと自然とヴォルトの頭を撫でた。


「あ、主…」


「ふむ…やはりあまり長続き出来ないのは問題であるな。よし、衛司。試しに余とも契約開放をしてみるか?案外そこの雷精より長続きするかもしれんぞ?」


「っ…アナタは黙ってて下さい、水精。アナタに比べて私の方が主との仲は長いのです。アナタと主の契約など不必要です」


頭を撫でられヴォルトは僕を見て驚いた表情をするが、僕が頭を撫で続けると心地良いのか少しずつだけど表情が緩んでいった。
そんな中、ウンディーネが少し考えるような仕草をした後そう僕に言い、先程まで表情を緩めていたヴォルトがそれに反応してウンディーネに振り返り不満そうにウンディーネに向けてそう言った。
…あれ、どうしてこうなった…?



「…流石ね衛司。一人の頭を撫でただけでこの修羅場とは…そこに痺れるけど、憧れないわ」


「…一応聞いとくけどセルシウス、その台詞だれから教わったの?」


「アルヴィンよ」


セルシウスの出した台詞に僕が少し溜め息混じりにそう聞くとセルシウスは即答してくれた。
アルヴィン…不思議だけどなんでこういうネタ知ってんだろ?

この後、徐々にヒートアップをし始めたヴォルトとウンディーネを落ち着かせ、もうしばらく『契約開放』の練習をしたのだが…まだ使用時間を伸ばすことは出来ないことがわかった。
なんとか時間を伸ばせるようにしないとなー…。




────────────────────




「──…衛司…おいしい…?」


「ん…うん。凄くおいしいよ、メリア」


「…ん…♪」


──
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