第六十五話 Zero Virus Maze-Pale Cyber Maze-
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…ソニア、悪いけど全Lv解放、最初から飛ばしていくよ」
ソニア[うん]
オーバードライブを発動するとシャドーデビルが再び分裂する。
塊がルインに迫るが彼女はそれを容易く回避していく。
そしてシャドーデビルが再び合体すると同時にバスターショットを構える。
ルイン「当たれ!!」
OXアーマーはオーバードライブを発動させるとチャージせずとも1段階のチャージショットを連続で放てる利点がある。
しかもその一段階チャージショットも通常時のエックスのフルチャージショットに匹敵する破壊力を誇る。
絶え間無くチャージショットをシャドーデビルのコアに直撃させる。
徐々にだが、コアに亀裂が入り始めた。
ルイン「(よし…このまま…!!)」
ダブルチャージショットを喰らわせようとチャージを開始した瞬間。
シャドーデビルが再び分裂し、次々に襲い来る漆黒の弾丸がルインを打ち据え、チャージしていたために反応が遅れた彼女は為す術もなく顔面に喰らい、背後へと吹き飛ばされる。
ルイン「くっ…あ、あれ…?」
それでも意識を失わなかったルインはバスターショットをコアに向けようとするが、本人の意思関係なく身体が震える。
ダイナモとの戦闘で頭部を破壊されたことがトラウマとなっていた。
バスターショットを構えようとしても腕は震え、照準が合わない。
シャドーデビルはその隙を逃さずルインに攻撃を浴びせる。
ルイン「(な、何で…?何で身体が動かないの…?)」
身体だけではない。
ガチガチと歯がぶつかる音。
あまりの恐怖に慄き歯の根が噛み合わないのだ。
ルイン「(だ、駄目…た、戦わなきゃ…)」
必死に気持ちを奮い起こし立ち上がるルイン。
どうにか立ち上がってはみたものの足が竦み震え上がる。
シャドーデビルが分裂し、ルインに迫り来る。
ルイン「ヒッ…」
恐怖に悲鳴を上げ、咄嗟に顔をガードする。
全身が打ちのめされ、吹き飛ぶ。
ルイン「(怖い…怖い…エックス…た、助けて…助けて…)」
トラウマにより恐怖で動けないルインは攻撃の的になる。
シャドーデビルはプレス機の姿となり、ルインを押し潰そうとする。
プレス機がルインの視界を圧巻する。
ルイン「(エックス…)」
その時、脳裏にエックスの声が過ぎった。
優しさに満ちた声。
強さと温かさを持つエックスの声が…零空間に向かう時の記憶が蘇る。
エックス『逃げるなルイン。君はそんなに弱くない。少なくとも今の君は紛れも無く君自身だ。今後はハンターとして目に見えるイレギュラーだけじゃなく自分の内なるイ
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