第五章
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のだった。言わずにはいられなかった。
「ハッピーエンドだったんですね」
「!?」
今の言葉の意味はわからなかったらしい。その整った顔がある首を少し傾げさせた。私はそんな彼女にさらに言うのだった。
「よかったですね、本当に」
「あの、何のことでしょうか」
「いえ、こちらの話です」
そこから先は言わなかった。言っても彼女にはわからないのは承知していたから。
「御気になさらずに。では」
「はあ」
「御幸せに」
最後にこう言って店を後にした。店の中ではもう一人の店員さんが働いているのが見えた。この人の恋人か夫か。ちらりと見ただけだがアッパに似ている気がした。
ムラサキツメクサ 完
2007・9・20
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