第1話 プレゼントは願いの破壊!?
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阿莉亜先輩の突然の言葉の矢に私は素っ頓狂な声を上げた。……だからって小さく吹き出すな居木実。
「あー、なんかごめんね、幸せなこと考えてたように見えたから」
阿莉亜先輩は頬を曲げて苦笑した。
「それで、頼みたいことっていうのは?」
居木実が話を元に戻した。
「そうね、一応場所は変えましょうか」
阿莉亜先輩は教室の外を見た。
「ねぇ、本当に勝ち目あるの?」
学校を出る前に、私は重要なことを尋ねた。
阿莉亜先輩からの説明が終わると、私と居木実は杏舎と3人で夢の跡に向かうことになった。
依頼内容は簡単。限壊邪制とか名乗るイタい人達がいて学校内外に迷惑をかけるので、先生の前に突き出して欲しい、と。うちの学校の生徒だしまだ重大な被害を出していないので警察に頼らずに解決したいらしい。
それでその仕事が生徒協議員に回ってきたんだけど、
『……けど、学校終わったらすぐ私と?城君は福岡の学校の生徒協議員の人と意見交換しに大阪行くことになってるの』
『れ、?城先輩と「2人」で大阪に行くんですか?』
『うん。?城君と2人で「大阪」に行くんだよー』
……というわけで2人いなくなってしまったので、その穴を埋める為に私達『雑術部』が駆り出されたってわけ。他のメンバーも誘ったんだけどみんな煌星祭のことで忙しいって。
それで、私は別にそこら辺の不良位なら杏舎1人で十分じゃないかって言ったんだけど、
「勝ち目はありますよ。彼らの魔法力はおそらく魔珠みたいなものに頼ったもの。それを使わせないか、それの効力が切れるまで逃げればいい」
目撃情報によると、やつらは信じられない程莫大な術力を持っているらしい。それだけあるならスポーツのスカウトがかかりそうな位には。
「でも、魔珠じゃないんでしょ?」
それだけの術力を出す魔珠なんて、金持ちがコレクションするレベル。だから、魔珠とは考えにくい。
「しかし、何かカラクリがあるのは確かでしょう。だったら、そのカラクリを起動させなければいい」
「簡単に言うわね」
「クリファトラピ語で言い直しましょうか?」
「却下」
色々な確認や雑談を交わしている内に、蔓が壁を這っている寂れた城が見えた。
「……これ、やつらが作ったの?」
「土を魔法で構築していますね。この蔓も多分魔法で無理やり育てたんでしょう」
屋根についてる風見鶏にカラスが停まってカァカァ鳴いている。……このカラスは外から来たんでしょうね?
確かにこれは並大抵の術力じゃ出来ない。そして、これだけの術力でやることじゃない。
「成金趣味か。哀れだな」
居木実と大体意見があった。明日は竜巻が起こるわね。
「さて、屋根に煙突がありましたね。そこから入りましょうか」
魔
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