マクロスF
0718話
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。確かにあれは土産と言えるだろう。色々と胡散臭いガリア4だけに、使う事にならないのがベストなんだが。
「了解した。向こうの土産も楽しみに待っていてくれ」
『ああ、楽しみにしてるよ。じゃ、良い旅を』
ブリッジからの通信に小さく頷き、フォールドパックを装備したVF-25Sの状態を確認し……リニアカタパルトで発進する。
シェリルの護衛として向かう以上はしょうがないんだが……何しろ、これを付けたまま地上に降りられないんだよな。だからガリア4に降下する前にノーマル状態に戻って、このフォールドパックは衛星軌道上に放置していなかないといけない。
……その辺、ちょっと微妙だよな。せめて地上でも使えるようにすれば……いや、無理か。そもそもフォールド座標計算等には重力場が強く影響するから、惑星上とかでは使えないんだったな。無理に使ったのが初代マクロスで、その結果が月の裏側にマクロスだけがフォールドする筈が、南アタリア島そのものを巻き込んで冥王星にフォールドなんて事態を巻き起こしたんだし。
『ね、アクセル。聞こえてる?』
そんな風に考えていると、合流したシャトルに乗っているシェリルからの通信が聞こえて来る。
「ああ、どうした?」
『何でこの依頼を引き受けたの? 向かう先は知ってるでしょ? 色々と曰く付きの部隊なのに』
「こっちにも色々と事情があるんだよ。けど安心しろ。護衛として雇われた以上は、きちんとお前を守るから」
『あら、随分と大きい事を言うのね。……こほっ』
「……風邪か?」
『いえ、別に何でもないわ』
まぁ、銀河の妖精とは言っても人間だ。風邪を引く事もあるか。ガリア4に着くまでに治ればいいんだけどな。
そんな風に考えながら、先程のシェリルからの言葉に応える。
「実際、カイトスやダルフィムは守っただろ?」
『ふふっ、そう言えばそうだったわね。……ね、アクセル』
「うん? どうした?」
『その、一緒に来てくれて……ありがとう』
シェリルにしては珍しい程に素直なその言葉を聞き、俺はガリア4へと思いを馳せるのだった。
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