マクロスF
0718話
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ィムの時に入手した部品については政府に持って行かれたって話だけど、バジュラの巣の時に襲ってきた機体に関しては色々と収穫はあったんじゃないか? 特にあの強力なガンポッドとか」
俺はあの時の戦闘ではバジュラの巣でもある難破船の確保に向かっていたが、それでもあの通常よりも巨大なガンポッドの威力は、マクロス世界の武器としては目を見張る物があった。あれを採用出来れば、俺が不満を抱いている攻撃力不足も多少は解消できるんだろうが……
「駄目ですよ、以前よりも急いで持って行かれました。恐らく政府の方でもあのアンノウンの武器や機体を解析しているんでしょうね」
「……どうせ解析するなら、VF-25を開発したL.A.Iの方が余程精密に解析出来ると思うんだけどな」
「確かに僕もアクセル君が言う通りだとは思いますけど……さすがに政府に文句を言う事は出来無いですから」
俺の言葉に、溜息を吐くルカ。
技術開発部特別顧問の肩書きを持つ身としては、色々と思うところがあるのだろう。
あるいは、政府とアンノウンが繋がっている可能性も明確に否定は出来ないか? いや、だがアンノウンはバジュラの巣を回収しようとしていた俺達に向かって攻撃を仕掛けて来た。少しでもバジュラの情報を欲しがっている政府が、そんな真似をするか? 実際、そのバジュラの巣から得た情報で多くの利益を享受しているようだし。
となると、政府の上層部が2つに割れていると見るべきか?
その辺は一介の傭兵でしかない俺にはちょっと分からないな。オズマに……いや、ジェフリーに言ってちょっと探りを入れて貰う方がいいだろうな。
「とにかく、俺がガリア4に向かう時はL.A.Iが開発した新型のフォールド機関を使ったフォールドパックを使えると思っていいんだな?」
「はい。ただ、さっきも言ったようにシェリルさんの乗ったシャトルの方に合わせる事になるので、恐らくは保険的な意味合いが強くなると思いますが」
「そしてL.A.Iとしては新型フォールド機関のデータ収集的な意味合いもある、と」
「ええ、その通りです」
躊躇する様子も無くあっさりと頷くルカに、思わず苦笑する。
この辺、パイロットというよりも技術者の性質が強いんだよな。
「ま、取りあえずガリア4の空については、飛んだ感想を後で教えてやるから楽しみにお土産を待っててくれ」
アルトにそう告げ、その場を後にするのだった。
そして、いよいよガリア4へと出発する時がやってきた。
「ブリッジ、こちらスカル4、アクセル・アルマー少尉だ。出撃準備OK」
『おう、アクセル。例の土産に関しては使いどころを間違うんじゃないぞ』
ブリッジに送った通信から返ってきたのは、予想外にオズマの声だった。
にしても土産か
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