暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0718話
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量にバジュラのサンプルが手に入って現在L.A.Iや新統合軍、あるいは政府の各種施設でバジュラの研究がもの凄い勢いで進んでいるんですよ」
「……何でL.A.Iがバジュラの研究を?」

 ふと漏れたその言葉に、ルカの顔が一瞬緊張に引き攣るのが見えた。
 だが、すぐにその表情は消え去りいつもの笑顔が浮かべられる。

「ほら、うちってば総合機械メーカーですから。バジュラの研究に関してもそれなりに関わる必要が出て来るんです。実際、今回完成した新型のフォールド機関にしても、フォールド断層を無視出来るというバジュラの特性を調べて完成したんですから」

 そう口に出しはするものの、恐らくそれ以外にも何らかの理由はあるんだろうな。
 まぁ、企業として利益を求めるのは当然である以上は口を出すつもりはないが。
 そんな風に考えていると、ふとアルトが口を開く。

「なあ、ルカ。その新型のフォールド機関ってのは当然貴重なんだよな?」
「貴重かどうかと言われれば勿論貴重ですが、S.M.Sで配備出来ない程に貴重な訳でもありませんよ。本来はそこまで量産出来るかどうかは難しいところだったんですが、バジュラの研究が進んだおかげで、何とかS.M.Sに配備出来る程度の量産は可能になりました。本来のペースで研究が進んでいれば、それこそS.M.S全体に1つ貸与出来るかどうかといったレベルだったのを思えば、あのバジュラの巣は福音だったと言ってもいいでしょうね」

 ルカの言葉から考えると、余程あのバジュラの巣が果たした役割は大きいのだろう。巣というくらいだからあそこにいたのはバジュラの子供、あるいは卵――卵生であればだが――だと思うから、もっとも必要としているバジュラへの対抗策とかはちょっと難しいだろうけど、生態とかに関して言えば十分以上に解明されたのだろう。

「な、なら、俺もガリア4に……」
「行けませんよ。大体、新型のフォールド機関を使うにしても、さすがにS.M.S以外には貸し出せませんから、シェリルさん達が乗ったシャトルはこれまでと同様のフォールド機関となります。そうなれば、護衛であるアクセル君も当然それに合わせる必要がありますから……結局、新型のフォールドパックと言っても、いざという時の備えでしかないんですよね」

 そこまでを告げ、やがて意味あり気な視線でアルトを一瞥するルカ。

「それに、アルト先輩はランカさんを放っておくんですか?」
「いや、別にそんなつもりは……」

 図星を突かれたという訳でもないのだろうが、言葉に詰まるアルト。
 ……このままアルトをチクチク苛めるのも楽しそうではあるが、この辺にしておいた方がいいだろう。結構根に持つタイプだしな。

「バジュラはともかく、アンノウンに関してはどうなってるんだ? カイトスやダルフ
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