マクロスF
0718話
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……ああ」
悔しそうに返事をするアルトを見ながら、格闘訓練は終了する。
この、負けん気の強さも軍人としてはいい素質なんだよな。今はまだそれ程極端に凄腕って訳じゃないが、上手く化ければ色々と面白い事になるだろう。
にしても、近接戦闘を教えるというのは俺向きじゃないんだよな。何だかんだ言って、俺も感覚で理解する方だし。それこそ、エヴァ辺りは人に教えるのは上手いんだけど。
……いや、ホワイトスターに繋がっていない今は何を言ってもしょうがない、か。
それに、今回のガリア4の件が上手く行けばその辺も解決出来るだろうしな。
そんな風に考えている時だった。
「アクセル君!」
そんな風に声を掛けられたのは。
声のした方を見ると、そこにいたのはルカ。何故か嬉しそうな顔をして手を振っている。……何かいい事でもあったのか?
吊していたアルトの腕から手を離してルカの方へと近寄っていく。
「で、どうしたんだ? 妙に嬉しそうだけど」
「それが、出来たんですよ!」
「……何が?」
「VF-25のオプションパックの1つに、フォールドパックってのがあるのは知ってますよね?」
「まぁ、それはさすがに」
そもそも、以前にルカからVF-25の講義を受けた時に各種オプションパックの説明は受けている。
だが、ルカはそんな事は忘れたとでもいうように、喜色満面に言葉を続ける。
「そのフォールドパックですけど、今まで使っていたのはフォールド断層を越えられないってのは?」
「その辺も聞いた。だからこそ、今度俺が行くガリア4は主観時間と客観時間で大きく差がある訳だしな」
「そう、確かに今までのフォールドパックはそうでした。けど、つい先日L.A.Iの方で新型のフォールド機関の開発に成功したんです」
「……何とも、ご都合主義的だな」
ルカの言葉に思わずそう返してしまった俺は悪くないだろう。
フォールド断層の向こう側にあるガリア4。そこに行こうとしている時に、タイミング良く新型のフォールド機関が完成する。これはどう考えてもご都合主義としか言えないだろう。
「そうでもありませんよ。その、詳細な説明は機密なので言えませんが、バジュラがフォールド断層を無視出来るのは覚えてますよね?」
「そうだな。カイトスやダルフィムの時はそのせいで思い切り意表を突かれたんだし。……正直、アクセルがバジュラ艦の一撃を防いでなければ、危なかったよな」
寝転がっていた状態から、道着を整えつつ立ち上がったアルトの言葉にルカが頷く。
「そうです。で、ああいう事態になった最大の原因はバジュラがフォールド断層を越えるという能力を持っているからです。で、僕達は……というか、アクセル君がバジュラの巣を確保しましたよね? そのおかげで、大
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