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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第百八十五話 第6次イゼルローン要塞攻防戦 前哨戦3
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どを一括りにして光ファイバーで有人艦からコントロール出来る様に改造しコンピューターに自動操艦を指令する事で、戦闘は別としてもある程度まで動かす事が出来るようになった。これは、同盟軍の艦艇制御ソフトの性能が帝国軍の物よりはるかに勝る為に出来る芸当であった。

更に念を入れて旗艦には標準戦艦を前後左右に2隻ずつ繋いでアキレウスクラスに匹敵する大きさに偽装した艦を入れる程であった。

そしてワーツ分艦隊2000隻、キャボット提督の高速機動集団2000隻を左右に分けその中央にあたかも旗艦が居るように無人艦1000隻を置きあたかも指令しているように多数の電波を出させて中央突破を誘ったのである。

ラインハルトもまさか、無能者揃いと端っから馬鹿にしている同盟軍に自分の戦術パターンを読まれているとは思わず、まんまとヤンの作った罠にかかり、無人艦を痛撃して旗艦撃沈を喜んでいたのである。

そんなラインハルト艦隊の中央突破を受け流す形でワーツ分艦隊は右翼をキャボット高速機動集団は左翼を全速で前進しラインハルト艦隊の後方に出た所で背面転回をするという正しくラインハルトの戦法をそのまま行ったかのような状態で後背からの攻撃を開始したのである。これによりラインハルト艦隊は後背から追撃させることになり損害が増え始める。

その上で、三方向及び天頂、天底方向からの包囲を行い逃げ道を完全に封鎖したのである。

本来であればわずか3000隻程度の敵に20000隻近い艦艇をくり出すことをロボス元帥が認めるとは思えなかったが、相手がグリューネワルト伯爵夫人の実弟で有る以上は、テレーゼまでとは言わないにしても価値が有るとフォーク中佐が計算し、捕縛作戦に全面的に賛成したからである。

尤も一番美味しい所は司令部分艦隊に任せる事になり、栄えある降伏勧告を告げるのはフォーク中佐と言う事で、第7艦隊側からは不満が起こったが、ヤンにしてみれば出世など関係無いが故に、最終的にはフォーク中佐の修正案を飲むことにした。


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