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機神呼嵐デモンベイン
第一部『I AM PROVIDENCE〜機神爆誕!魔を断つオバカ伝説の始まりだゾ〜』
第3話「ロボットものの主人公の初出撃って大体がなりゆきでロボットに乗り込むよね」
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コレは我等のもの。コレも運命だ」
「何でもかんでも運命とつけりゃいいってモンじゃねーぞオイ」
 ンなのがまかり通ったら世の中無法地帯になっちゃうゾ。それに。とアルは続ける。
「地上で暴れておるあの粗大ゴミを放って置くわけにはいかぬだろ?ならばこやつを使って戦うしかあるまい」
 ・・・またサラリととんでもない事言いやがったよ。
「妾がついておる。それに術者と魔導書と鬼械神は三位一体、騎士が軍馬を乗りこなすように汝もそれを為す事が出来る。さぁ、行くぞ!!!」
「・・・つまりしんさんにもコレに乗って戦えと?」
「当然だ」
 何そのガン○ムとかそういうロボットアニメにお約束な展開。・・・つーか俺もやらなアカンのか!?
「ちょい待てェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!なんでオラがンな事やんなきゃなんねーんだ!!!?オラやんねーからな!窃盗の片棒担ぐの御免だs・・・」
 アルに反論していると、異変が起きた。ロボットが唸る。重い駆動音が幾重にも木霊し、格納庫に響き渡った。そして、ロボットの瞼が開いた。人間のように2つ存在する瞳が薄闇を払うように光る。

キィィィィィィィィン・・・。

 それだけではない。顔の表面や装甲に淡い光のラインが紋様を描きながら走り始めた。
「な、何だ?」
「見よ!彼奴も汝を主と認めておる」
「一方的に主と認められても困るんですけど・・・」
 半眼でアルに返しながらオラはロボットを見る。・・・困るのだが、その一方で心は謎の高揚感に支配されていた。ロボットはオラを見つめている。何かを待っているように・・・。その機械の瞳を見つめるたびに、オラの胸は凄く高鳴る。・・・5歳の時、数々の冒険をしていたあの時のように。
「ふふ♪」
「な、何だよ?」
 ふと、にやけ顔のアルが視界に入る。
「汝も彼奴の事を気に入ったようだな」
「・・・馬鹿言うな」
「馬鹿なことかどうかは自分の目で確かめろ。接続(アクセス)!」
 手をかざしアルが叫ぶ。するとアルの手が輝きだした。
「識を伝え式を編む我、魔物の咆哮たる我、死を超ゆるあらゆる写本()原本(はは)たる我、『アル・アジフ』の名において問う!鋼鉄を鎧い刃金を纏う神!人の造りし神!鬼械の神よ!汝は何者ぞ!」
 アルは朗々と詠い上げる。するとロボットに走る光が更に強まっていく、と同時に・・・、
「ん・・・?何じゃこりゃあああああああああああああああああああああああ!!!?」
 オラの体が光の粒子となって崩れ始めた。さらさらと砂のように。
「お、オラの体!崩れてる!どうなってんだァ!!?」
「落ち着け!内部に入るだけだ!!!」
 慌てるオラにアルの声が聞こえた。それと同時に、オラの体は崩れ、蒸発して、意識すらも光の粒子に変わる。そして、光に変わった意識は、ロボ
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