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機神呼嵐デモンベイン
第一部『I AM PROVIDENCE〜機神爆誕!魔を断つオバカ伝説の始まりだゾ〜』
第3話「ロボットものの主人公の初出撃って大体がなりゆきでロボットに乗り込むよね」
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荒唐無稽な大惨事であった。
「ま・・・マジでか・・・」
 もう、唖然とするしかない。・・・オラが見ているそれはそうならざるをえないほど、強大で馬鹿馬鹿しいフォルムなのであるから。
 『それ』が通った後には瓦礫しか残っていない。この驚嘆すべき巨体が、この戦慄すべき破壊力が、名高きブラックロッジの象徴、比肩するもの無き力そのもの。破壊ロボなんだゾ。
『ぬーっはっはっはっは!先ほどはよくもやってくれたであるな!野原神之介!アル・アジフ!!!この屈辱は倍にしてお釣りをちょいとつけた感じで返してやるのであるっ!!!』
「なぁ、神之介。何だ?あのあの鬼械神の出来損ないのような不細工なモノは」
 破壊ロボの拡声器から発せられるのはドクター・ウェストの声。そんな破壊ロボを見て、アルは暢気な一言。
「うおーい、アルちゃん。何暢気にンな事言ってるかな?アレ、マジにやべーんだけど。ホントマジやべーんだけど」
 そんなアルにツッコミを入れる。コレはマジで洒落にならん・・・魔導書の力が使えるとは言え、破壊ロボ相手に戦うのは分が悪いと思う・・・。そんなオラ達のやりとりを意に介さず、ウェストは拡声器越しに熱弁している。
『この我輩の最高傑作、スーパーウェスト無敵ロボ28號スペシャルの前には、いかに最強の魔導書と言えども只の紙切れと化すのである!・・・さぁ!塵と消えるがいいわっ!!』
 そういって、オラ達に向けられる砲身。・・・これヤバくね?
『ファイアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!』
「だああああああああああああああああっ!!!?」
 発砲と共に、回避するオラ。直後に爆風が吹き荒れバランスを崩しそうになるも翼で上手くコントロールし、着地する。
「・・・なぁ、これヤバイよな」
「ああ」
 オラは砲撃を受けた場所を見て、アルに言う。そこはクレーターとなっていた。
「こういう場合、正面から戦うのは分が悪い。・・・わき目を振らずに逃げろ」
「ですよねェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!ぶぁーッはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!!」
 そんな訳で逃走開始。後から追いかけるように砲撃が迫る。それを回避しつつ逃げる逃げる。
『ぬっはははは!敵前逃亡は士道不覚悟であーる!!!神妙にお縄につけい!!!』
「ざけんじゃねーよ!こんなん喰らったらお縄につく前に消滅しちまうよ!爆発四散なんだよ!!!」
 破壊ロボの砲撃を避けつつウェストにツッコミ。んでアルに聞く。
「オイィィィィィィィィ!アルえもーん、何か破壊ロボに対抗できるのないの!!」
「誰が青い狸かっ!?我が鬼械神アイオーンさえあれば、あのような瓦落多など取るに足らんというに・・・」
「よくわかんねーが、そのアイオーンってのどうしたんだよ?」
「敵との戦いで大破した」

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