超ダークホース 後編
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とだ…?確かに二人の会話は…!!
「他の…他の『東明日斗』は……!?」
やけに冷たい汗を滝のように流しながら、コンピューターが集めたデータを何度も見直す。けれども、何度確かめても出てくるデータはこの『東明日斗』しかなくて…
「ッ!?」
その時、嫌な気配を感じた俺は…やめればいいのに監視カメラの映像が映っているモニターへと視線を向けてしまった。するとそこには、相川さんに誘われて食堂へと向かうのほほんさんが映っていた。二人は隠し撮りカメラの目の前を横切るように歩いていく。先に歩くようにして、相川さんが隠し撮りカメラの前を通り過ぎる。それに続くように、のほほんさんもカメラの前を横切る。
―――直前に立ち止まってこっちを見た…
「ッーーーーーーーーーーーーーー!?」
楯無でさえ気づいていない隠しカメラの方を、いつも閉じているような細い目を薄っすら開き、妖艶な微笑を浮かべながらこっちを見つめている……映像越しに居る俺に対して、視線を送るように。そして、彼女は右手の人差し指を立てながら、その手を自分の口元に持っていき、口を動かして声を出さずに言葉を紡いだ…
ナ イ ショ ダ ヨ ?
その瞬間、まるでタイミングを合わせたかのように全てのモニターが砂嵐になった…。
「……は…はは……はははは…あはははははははははははははははははははははは!!」
恐怖とかSAN値とか色々と振り切った俺は自然と壊れたような笑い声を上げるしかなかった。けども、現実は無情である…。
―――ゴトッ!!
「うひぃ!?」
本能が告げる…自分以外、誰も居ない筈のこの部屋で出た物音の方へと、視線を…顔を向けてはならないと。だけど、まるで見えない力に引っ張られるようにして、俺はゆっくりと音のした方へと首を廻す……そして…。
「ぎいいぃぃいあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!?」
◇◆◇◆◇◆◇◆
最後に叫んだ後、俺は意識を失った。いや、正確に言うなれば記憶が無い。何で
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