超ダークホース 後編
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のは必然。つまり謎の男、『東明日斗』と遭遇する可能性が高い。
「しかも彼女の性格上、友人の部屋をノックする可能性は低い…すなわち、半ば不意打ちで……」
これは本当にラッキーだ…早々に幽霊の正体見たり、ってな。ま、できることなら俺たち自身の手で捕まえるなり接触するなりしたかったが、正体不明のままよりマシか…
「さぁ行け、相川清香!!奴の正体を暴くのだー!!なんてな…」
ふざけている間に彼女はどんどんのほほんさんの部屋へと近づいていく。俺は心の中でカウントダウンを開始した。
『ねぇねぇ、あすち〜』
『何かな?』
―――残り30m…
『さっきから言おうと思ってたんだけどね〜』
『何をだい?』
―――残り20m…
『この前からずっとね〜』
『…?』
―――残り10m…
『誰かさんがね〜』
『ふむふむ…』
―――残り0m、ドアノブに手を掛けた…!!
『私たちのお話を盗み聞きしてるみたい〜』
『あ、やっぱり?』
―――え…?
言葉を失ったと同時に扉が開かれた音が聴こえてきた…予想通り、ノック無しで扉を開いた相川さん。ギリギリまで会話をしていた二人にとって、半ば不意打ちに近い形で入ってきた相川さんを前に、隠れる余裕は無いのだが…
『本音、お昼食べに行こ…って、何で壁と向き合ってるの?』
『ん〜さっきまで瞑想してた〜〜』
『は?』
―――な に が お き て い る ?
待て待て!!二人の発言で既に頭が真っ白になりかけたってのに居ないだと!?あんなタイミングでいつ隠れたんだ!?
「まさか…俺達みたいに隠し通路や部屋を造って……」
―――ピピッ!!
「ッ!!」
突如鳴ったアラーム音…目を向ければ、さっきまでデータ検索をしていたパソコンがその作業を終えたようだ。今の状況から半ば現実逃避をするように、俺はパソコンのモニターへと目を向けた…
―――『東明日斗』
―――1月24日生まれ
―――男性
―――日本生まれ日本育ち
―――職業、学生
―――最終学歴、藍越学園1年生
―――“享年”15歳
「……え…?」
享年?……死んでる…?…いや、え?……どういうこ
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