暁 〜小説投稿サイト〜
『自分:第1章』
『シノギ用の会社?』

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社長、顔も体型も小藪に似てる。
言葉や態度はヤクザそのもの。
事務所入ってきた時点で皆...速攻でズラーッて、綺麗に整列しての挨拶。
話す事も拘る事もヤクザ。
皆言うてた。
此の会社、ヤクザのシノギちゃうかって。
皆も、上の会社に関しては未知の世界らしい。


松山の社員は街頭調査はせん。
2年前位迄はやってたらしい。
でも、噂が広まって、良くない方向に向いて自粛したらしい。


仕事はアポ取りと人脈作り。
つまり、此処の社員は出会い系をフル活用。
現代みたいにSNSが氾濫してなかった時代。
寮の御姉様方が『携帯貸してみ』って、安全なサイトを登録してくれた。
『どんだけ逢わずにメールを長く続けられるか』が大事って。
此処は毎日寮ごとに集団帰宅。
徒歩で30分位の道程。

その時、話を聞いた。
仕事の為にメールを続ける。
次に繋げる為。
社員や客に誘うタイミングは難しい。
自己判断厳禁。
情報リストの更新して上と相談。

逢うと決まれば此処に来て貰うらしい。
社員で説明できんことは上がする。
客に関しては、キャンセルするような人はあかん。
必ず来てくれるのが第一条件。


招待状は必ず手渡し。
渡す日はワゴン車で皆で廻る。


なんとなく解った。

要は、出会い系で男騙して、メールだけで良い関係を保つって事?

ん〜...此が仕事?
でも、するしかない。
悩んだ...。
メールは半分するフリしてただけ。


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