暁 〜小説投稿サイト〜
『自分:第1章』
『ナンパ営業/代償』
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ガストで逢う。
補佐が付き添う。
補佐が付き添いなんは気付いてない筈...?
でも、補佐がトイレ立ったときに急にドライブ行こって引っ張られた。

やりとりでも優しかったし良い子っぽくて、警戒心が無かった。
ドライブ。
山向きに...
嫌な気しかせん。

携帯は、朝から営業してて充電切れ。
車内にはAyuの歌が流れてたから、それが救いだった。

辿り着いたのは紛れもない山。
工事中の現場。
此処が高松やっての忘れそうな位に山。

想像通りの事態。
苦し紛れに言った。

『誰にも言わん、抵抗もせん、せやから、せめて、痛くせんといて...』

情けないお願いや。
けど、これならレィプ被害に遭ったって気持ちが多少マシんなる。
無理矢理痛くされるよりマシ。

『ごめん...わかった...』

捨て犬みたいな顔して言う。
コッチが悪いみたいな...
なんか違う。
被害者ぶることが出来ん。


事務所に帰ったのが夜10時過ぎ。
補佐がごっつ心配してた。
トイレから出たら居らん。
携帯も繋がらん。
深夜0時迄に帰らんかったら捜索願出すとこだったらしい。
急いで取り繕う。

『急に車見て欲しいって連れて行かれて、ドライブ行こう言うて乗らされたけん...携帯も充電切れで、すみませんでした!!あと、今の会社の給料が良いから歩合制は無理って事です。だからもう連絡しません。』

『そぉかぁ...頑張ったのにな...残念やな。次がんばろっ!なっ!俺は零那が無事に帰ってきたけん良かったわ!!』

ホンマのこと言ったら、あの子は部長に殺されかねん。

彩さんが、コッソリ、本番行為があったんか聞いてきた。
必死で涙堪えてたのに、緩んでしもた。

彩さんは、補佐に声かける。
『一緒にローソン行ってくる、一服もしてくるぅ〜』

ローソン行って『水買っといで!』って言われた。
『コレ飲んどきぃ』ってアフターピルくれた。
凄く不安やったから凄く救われた。

『今のうちに泣いとき。てか補佐は居らんかったん?』

『ちょうどトイレ行ってた...』

『そっか...』


ユウから、何回もメールあった。
充電してからは着信もあった。
メールで返信した。
[ごめん、忙しかった。充電も切れてて...バイト大変やのにごめんね、また明日...]
速攻着信。
事務所出てエレベーター。
其処で小声で話す。
『声聞いて無事を確認できて良かった。』
すぐ切った。

嫌な事が続いた。


逃げ出したいと思った。
でも、此処に来たからには、展示販売を体験せな意味が無い。


此の日、部長から通達。
松山での展示販売決定。
其れに伴い松山の寮に行く事に
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