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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十九話
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「更に…フラッシュティアっ!」


『ゥグッ…アァァァァァッ!』


オーバーリミッツによって詠唱をほぼ破棄して吹き飛んだウンディーネに続けて地面から光の陣を出現させ、ウンディーネを捕らえ衝撃を起こすカノンノ。
度重なる攻撃に声を上げるウンディーネ。そのウンディーネに向け、光の陣が消えた瞬間カノンノは再び一気にウンディーネの懐に飛び込み、右手を空へと向けて掲げる。


「これで終わりにするよ、ウンディーネ。永遠という瞬間の中に…響いて、私の…愛の鼓動っ!」


右手を掲げたままゆっくりと目を閉じて言葉を出していくカノンノ。その声に答えるかのようにカノンノの周りに光が集まりだし…彼女の髪飾りを表す紅葉のような魔力が彼女の周りを舞い踊る。
その独特な景色に、姿に…シャーリィの回復術によって戻りだした視覚で…彼女はソレにみとれてしまった。
そして…カノンノは閉じていた目を開け、声を上げた。


「これが私の…ラブ・ビートっ!!」


『グ…ゥゥッ…アァァァァァッ!!?』


カノンノの言葉によって彼女を中心にして巻き起こる強力な魔力の衝撃波の渦。それを自分の懐から受けたウンディーネはその衝撃波の渦へと巻き込まれ…悲鳴のような雄叫びと共に地面へと叩き付けられた。
度重なる攻撃と最後の衝撃波の渦により、地面に叩き付けられたウンディーネは再び立ち上がりことはなく…戦闘不能となり…そしてそれを合図にするかのように、カノンノの両手が光り出し…『ディセンダーの力』が発動された。


辺りが光に包まれていく中…僕は場違いながらも静かに思った。


…なるべくカノンノは怒らせないようにしよう、と。



─────────────────────




──視界全てを包んでいたディセンダーの力の輝きが徐々に収まっていき、視界が戻ると目に映ったものは…目前にそそり立つキバ以外、先程までジルディアの世界に浸食されていた大地と、倒れていた二人…そして倒れているウンディーネが元の状態に戻っている姿であった。


「凄い…元に…皆元に戻ってるっ!」


「やった…成功したんだ…っ!」


周りの景色を見回し、元に戻っている事に声を上げるシャーリィと、その言葉で改めて自分が成功させたことを認識して声を出すカノンノ。
良かった…本当に成功したんだ…。


「……衛司…この二人…」


「この二人って…!この人達は…っ!」


不意に、メリアが倒れていた二人を確認していると僕を呼び、僕はメリアとその二人を見ると思わず声を上げてしまった。
その独特的な揃いの服装と、嫌に頭に残っていた二人の顔。見間違うこと等ない…この二人は以前…僕達が闘ったラザリスの力を受けた『暁の従者』
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