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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十九話
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ライトニング・シェルを再度展開させて防ぐ。


「このくらいなら…まだ…っ!」


『ヌアァァァァァッ!!』


「っ!うぁあぁぁぁぁぁっ!!」


展開させたライトニング・シェルで五つの水竜を防ぎきったがその直後、ウンディーネが六つ目の水竜を作り上げ、それに乗って水竜と共に僕に向けて大剣を奮ってきた。
既に五つの水竜を防いだ事で薄くなったライトニング・シェルの膜は六つ目の水竜の突撃で破れ、防御の膜のなくなった僕にウンディーネの大剣が完全に直撃した。
自分が『斬られた』という感触と激痛に僕は思わず悲鳴をあげて地面へと叩きつけられる──


「…衛司ぃいぃぃぃっ!」


「ぁぐっ…メリ、ア……っ」


──直前、メリアが叩きつけられる筈だった僕の身体を受け止めてくれた。
メリアは僕の斬られた位置を見るとカノンノとシャーリィの方へと一瞬で跳んだ。


「…カノンノ、シャーリィ…衛司を…っ!」


「っ…は、はい…直ぐに回復を…メリアさんは…」


「……私は…アイツを…っ!」


「──待って、メリア」


受けたダメージのせいか上手く見えないが…僕の傷を見てシャーリィが慌てて僕に回復術をかけだし、メリアは再びウンディーネに向かおうとした時…カノンノがメリアを止めた。


「メリア…私が行くよ」


「…でも…カノンノは…っ!」


カノンノの出した一言にメリアは言いかけるが、カノンノの表情を見てメリアは言葉を止めた。
今の僕にはよく見えないが…ただ分かったのは…あのカノンノが明らかに『怒っていた』。


「ぅっ…カノン…ノ…っ」


「大丈夫だよ衛司。私…絶対成功させるから」


僕の方を見てカノンノはニッコリと笑いそう告げると、彼女は自分の周りに様々な色の輪…ウンディーネ同様『オーバーリミッツ』を発動させた。


『ヌゥゥゥゥ…ッ!』


「ウンディーネ…アナタのせいじゃないって分かってるけど…今は…本気で行くよっ!」


既にオーバーリミッツの効力が切れたウンディーネはカノンノの姿を見て警戒を高め、カノンノはそれに対して静かにそう言うと、ウンディーネに向けて上昇した脚力で接近した。


『ハアァァァァァァァッ!』


「やあぁぁぁぁぁぁぁっ!」


接近するカノンノに水の刃を飛ばすウンディーネ。だがカノンノはその水の刃に怯むどころか手にする大剣の一振りで水の刃の一つを弾き飛ばし、そのまま一気にウンディーネの懐に飛び込んだ。


「獅子…戦吼っ!」


『グゥッ!?』


跳び膝蹴りの形でカノンノの膝から放たれる獅子の闘気。それを懐に受けウンディーネは吹き飛ぶが…カノンノは止まらない。


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