暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0717話
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 早乙女嵐蔵を病院に運んだ翌日。縁を切ったと言っても息子である以上は知らせておいた方がいいだろうと思い、S.M.Sの訓練場でカナリアにいいように放り投げられてダウンしていたアルトへとスポーツドリンクを2本持ちながら近付いていく。

「ん? 私に何か用事か? 身体に悪い所でも見つかったのか?」

 そんな俺に気が付いたカナリアが声を掛けてくるが、無言で首を横に振る。

「ちょっとアルトに用事があってな。格闘訓練が終わるのを待っていたんだよ」
「ふむ、そうか。こっちは丁度終わったところだし、私は構わんぞ」
「ああ、お疲れさん」

 その声と共にスポーツドリンクを放り投げ、受け取ったカナリアと入れ違いになるようにアルトへと近付く。
 にしても、何だってカナリアは格闘が強いんだろうな? 勿論軍人、あるいは傭兵なんだから格闘技が強くておかしな事は無い。だが、どちらかと言えばパイロットの動きをトレースしてくれるEX-ギアを使っているVF-25を操縦しているアルトが強くなければ……いや、幾らパイロット養成コースにいるからといっても、美星学園は士官学校とかじゃないんだから、おかしな事じゃないのか。

「はぁ、はぁ、はぁ。……どうしたんだ?」
「まずはこれでも飲め」

 もう1本のスポーツドリンクをアルトへと渡すと、上半身を起こしながら勢いよく飲み干していく。

「……で、どうしたんだ?」

 ようやく荒れていた息を整え、改めて尋ねてくるアルトに昨日の件をどう伝えればいいのか迷ったが、単刀直入に告げる事にする。

「早乙女嵐蔵。お前の父親だな?」
「……ああ」

 途端に不機嫌になるその顔は、父親をどれだけ嫌いなのかを表しているかのようだ。

「昨日、ちょっとした偶然で会ってな……」
「おい待てアクセル! お前、もしかして俺がS.M.Sに入隊したって言ったりしてねえだろうな!?」
「一応守秘義務とかもあるからな。俺の口からは言ってないさ。ただ、向こうが気が付いてるかどうかは分からないが」

 シェリルの話だと、早乙女嵐蔵というのはかなりの有名人らしい。もっとも、そうでもなければミス・マクロス・フロンティアの審査委員として呼ばれるような事は無かっただろうが。
 そんな人物だけに、1人息子に対する思いは当然あるだろうし、あるいは情報収集をしていてもおかしくはない。……だが、こうして見る限りだとアルトはその事を認めたくないらしいな。

「それに、スタントとしてだが鳥の人に出演しただろ? で、鳥の人の撮影にS.M.Sが協力しているのは少し調べれば分かる。ならアルトがS.M.Sに入隊したってのを知るのもそう難しい話じゃないだろ?」
「そ、それは……」

 そんな風にアルトが言葉に詰まった時……

「アクセル、
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