第六十四話 Irregular
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モの交戦記録が……」
ルイン「ああ…監視カメラも弄られたのか…納得…じゃああのことをまともに覚えてるのは私とルナだけなんだ…」
エックス「どういうことだ…?」
訳が分からないという顔をしているエックスにルインは自嘲の笑みを浮かべながら口を開いた。
ルイン「私ね…ダイナモとの戦いで頭を吹き飛ばされて死んだはずなんだ…多分ウィルスを取り込んだことで再生したんだと思う。ウィルスを取り込んだことで復活したんだと思う。多分、OXアーマーの作用だと思うの…パワーアップまでしてね」
エックス「ウィルスを取り込んで…?君は大丈夫なのか?」
ルイン「多分ね、検査されたんだと思うし、ライフセーバーも平然としているところを見ると問題ないみたい」
エックス「そうか…」
確かに彼女がイレギュラー認定をされたら堪らない。
記憶を改竄したことは気になるが、イレギュラー認定を回避してくれたその人物に感謝の言葉を言いたいくらいだ。
イレギュラーハンターとして言語道断の考えだろうが…。
ルイン「私ね…イレギュラーになっちゃった。今はこうして普通だけどね…いつまた再発しちゃうか分からないよ」
1度イレギュラー化して、元に戻ったとしてもイレギュラー化が再発しないとは限らない。
エックス「ルイン…」
ルイン「ねえ、エックス…もし私がイレギュラー化したら…エックスが処理してくれる?」
エックス「っ…!!」
それはかつてエックスがゼロに頼んだことだった。
ルイン「だって私がイレギュラー化したら止められるのはエックスかゼロくらいでしょ?私は…エックスに処理して欲しいな……」
エックスはレプリフォース大戦終結後…自身もイレギュラー化するかもしれないと言う不安から、その時はゼロに処分を乞うた事を思い出した。
そのゼロの立場となり、自分は、彼にどれ程甘ったれた願望を突き付けていた事を思い知った。
エックス「駄目だ。俺は君を処理などしたくない」
ルイン「でも…」
エックス「逃げるなルイン。君はそんなに弱くない。少なくとも今の君は紛れも無く君自身だ。今後はハンターとして目に見えるイレギュラーだけじゃなく自分の内なるイレギュラーとも君は戦っていかなくてはならない。それは想像を絶する過酷な戦いになるだろうけど、君なら確実に内なるイレギュラーを制する事が出来るはずだ。少なくとも俺はそう信じている…」
ルイン「でも、怖いよ…イレギュラー化して、もし皆を傷つけたらと思うと…自分が自分でなくなるようで怖いの…」
エックス「その時は俺が止める。誰1人死なせはしない…君を助けてみんなを守る…」
ルイン「本当…?」
エックス「ああ、約束する」
ルイン「うん、約束だよ…?エックス」
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