会議
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
翌日、俺はミザールと共にグランザムの血盟騎士団本部へと赴いた。会議室に入ると、キリト達が居た。どうやら、休暇を切り上げられたのは俺達だけでないらしい。
そして、揃った所で衝撃的な事を聞かされた。
「「偵察隊が全滅ーーーーーー!?」」
「昨日の事だ。75層迷宮区のマッピング自体は、時間が掛かったが何とか犠牲を出さずに終了した。だが、ボス戦はかなりの苦戦が予想された。そこで、我々は五ギルド合同のパーティ二十人を偵察隊として送り込んだ」
「今までの状況で言えば妥当な判断だな、ヒースクリフ」
ヒースクリフは頷く。
「偵察は慎重を期して行われた。十人が後衛としてボス部屋入口で待機し、最初の十人が部屋の中央に到達し、ボスが出現した瞬間、入口の扉が閉じてしまったのだ。ここから先は後衛組の報告だが、扉は五分以上開かなかった。鍵開けスキルや物理攻撃等何をしても無駄だったらしい。ようやく扉が開いた時ーーーーーー」
ヒースクリフは口許を固く引き結ばれた。
「十………人………も。何でそんな事に………」
「結晶無効化空間か………」
俺の呟きにヒースクリフが頷く。
「そうとしか考えられない。二人の報告では74層もそうだったと言う事だから、恐らく今後全てのボス部屋が結晶無効化空間と思って良いだろう」
設定はアンタがしてんのによくぬけぬけと言えるな、茅場先生。
「結晶による脱出が不可な上に、今回はボス出現と共に背後の退路が絶たれてしまう。ならば統制の取れる範囲で可能な限り大部隊を持って当たるしかない。新婚の君達を召喚するのは不本意だが、了解してくれ給え」
「協力はさせてもらいますよ。だが、俺に取ってアスナの安全が優先です。もし危険な状況になったらパーティ全体よりも彼女を守ります」
「俺もだ。狩人の名に懸けて、必ず守る。ただ、パーティも一緒にだ」
ヒースクリフが微かな笑みを浮かべる。
「何かを守ろうとする人間は強いものだ。君達の勇戦に期待するよ。攻略開始は、三時間後。予定人数は君達を入れて32人。75層コリニア市ゲートに午後一時に集合。では、解散」
そう言うと、ヒースクリフは部下を連れて出ていく。俺も、ミザールをつれ、物資の調達へ向かった。
三時間後、コリニア市ゲート広場に俺達は居た。既に攻略チームとおぼしきプレイヤー達が集結しており、中にはギルド式の敬礼をしてるやつも居た。
「よう、ライト」
そいつらの挨拶に返していると、ライガとリンドウが姿を現す。どうやら、こいつらもらしい。
「ライガ、リンドウ。来てたのか」
「当たり前だ。お前には、ここで死なれちゃ困るからな」
「ま、言ってる俺らが
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ