第一部『I AM PROVIDENCE〜機神爆誕!魔を断つオバカ伝説の始まりだゾ〜』
第2話「夜歩く時は、空から降ってくる女の子とそれを追っかけるキ○ガイに注意すべし」
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と起き上がりながら女の子がオラに言う。
「さぁ?逃げるのに必死だったからわかんないゾ」
「・・・汝が妾を?」
「うん。・・・一応助けてもらったからな。置き去りにしたら後味が悪いし」
「そうか・・・礼を言う。・・・っ」
女の子の体がまた倒れそうになったので支えてやる。
「大丈夫か?さっきから体の調子が悪いみたいだけど」
「・・・術者なしで無茶をしたからな・・・、構成を維持できなくなっているようだ・・・」
そういって力なく笑い、それに・・・。と続ける。
「アイオーンまで失っては不様としか言いようがない」
はい、また訳の分からん単語が出てきたよー。コンチクショー。もう全力で置いてかれまくってます。
「ん〜、まぁとりあえず病院に行った方がいいんじゃない?」
「大丈夫だ・・・心配をかけたな・・・む?」
ふと、女の子の目がオラの顔をじっと見る。透き通るような翡翠の瞳だ。
「あの〜、オラの顔に何か?」
「汝・・・、暗い闇の匂いがする。・・・魔術師か?」
驚いた、魔術師ってのはそんな事も分かるのか?そんな驚愕はさておき、オラは返事をする。
「残念だけど、少し違うゾ。オラは昔魔術を齧っただけ。さっきの力見たけど魔術師なんだろ?アンタ」
「違う」
・・・え?どゆ事?
「違うって・・・ブラックロッジの連中にやったの、アレ魔術だろ?・・・って」
「魔術師でないと言う事は・・・『本』を持ってないと言う事か。・・・それは良い。この男、かなりの素質を秘めておる。なんとも僥倖だ、ここまで都合のいいと、何者かに踊らされているかもしれないが・・・まあ、構うまい」
「聞けや人の話ィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!」
オラの話そっちのけでブツブツ呟いている女の子にツッコミのシャウト。・・・と、そこへ・・・、
♪〜♪〜♪〜
どっからともなくエレキギターの音が響き渡る。
「ふははははははははははは!!!うまく隠れたつもりでもこの大ッ!天ッ!才ッ!!ことドクタァァァァァァァ!ウェェェェェェェストォォォォ!・・・の目を欺く事などインポッシブルなのであるっ!己の愚劣さと無力さ加減を絶妙な匙加減でミックスされた後悔に涙しつつ、神妙にお縄につけぃ!!!」
・・・また出たよ、このキチ○イ。確かにオラの人生の中でこれほどの後悔を味わった試しがねぇ・・・。
「汝の知り合いか?」
「流石にあんなのは知り合いじゃねー」
故郷の春日部には色々と知り合いとかが居るが、あそこまでぶっ飛んだヤツははじめてである。っと、そんな事思ってる場合じゃない。覆面の男達がオラたちの周りを取り囲んでいる。・・・いわゆる一つの大ピンチって奴だ。
「時に人間。汝、名を何と申す」
「おいィィィィイィィィィィィィイィィィィィ!!!何言っちゃって
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