第一部『I AM PROVIDENCE〜機神爆誕!魔を断つオバカ伝説の始まりだゾ〜』
第2話「夜歩く時は、空から降ってくる女の子とそれを追っかけるキ○ガイに注意すべし」
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!!?」
半ばヤケクソになって、女の子を庇うように男達の前に立ちはだかる。・・・そして銃声。
残念、オラの人生はここで終わって・・・、
「・・・・・・・・・・・・・・・アレ?」
なかった。ゆっくりと目を開けるとオラ達と男達の間に淡く光り輝く障壁があった。銃弾はそれに阻まれている。それを出現させたのは・・・、オラの後ろにいる女の子。
こいつ・・・魔術師か!?
「吹き飛べ・・・下郎が!!!!」
「「「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ!!!?」」」
女の子が吐き捨て、翳した手を横に振る。たったそれだけの動作だったが、見えない何かが迅り、まるで巨大な手で薙ぎ払われたかのように、構成員たちは体をくの字に曲げながら吹き飛んだ。
これが・・・魔術師の力なのか!?凄いゾ!
オラがそう思っていると、女の子は表情を曇らせながら呟く。
「く・・・力を使いすぎたか・・・」
よく見ると顔色が悪く体中に冷や汗をかいていた。
「だ、大丈夫か!!!?」
「やはり術者なしでは・・・うっ・・・」
倒れそうになる女の子を支える。意外と軽い。
はてさて、どうするか・・・。
「助けてもらったから・・・置き去りになんか出来ないからなぁ・・・」
とりあえず、この子を病院に連れて行ったほうがいいだろうか・・・?そんな事を考えていると、変な音が聞こえる。・・・なんというか爆音と呼んだほうがいいのか、騒音と呼んだほうがいいのか?けたたましい音。その方を見てみると・・・、
「ヘーイ!そこの青年ッ!大人しくおとなしくその娘を渡すのであーるっ!」
・・・それを見たオラの思考停止、んでもって現状認識&思考の整理。
Q:それとは何ですか?
A:暴走族が乗るようなバイクに乗った白衣を着ていてエレキギターをかき鳴らす変な男。
オラの思考、更に大混乱。・・・こういった場合、無視したほうが一番なんだろうが・・・、突然の出来事に思考が鈍っていたオラは思わず問いかけてしまった。
「すんません、どちら様?」
「なななななななななな!なァァァァアァァァァァァァんとォ!!!?」
結構ショックだったらしく、信じられないと言った表情でギターをかき鳴らしながら叫んでいた。
「何とッ!!!我輩をッ!一億年に一度の天才科学者と言われたこのドクター・ウェストを知らないとッ!!?何たる無知!無知とは罪ッ!無知とは悲劇ッ!!!」
そういって、悲しそうに腕組みをしながら続ける。
「悲しみに彩られた君の人生は喩えるならばこの手のひらに舞い降りた白い淡雪・・・雪が全てを白く埋め尽くす・・・僕の悲しみも何もかも・・・ゴゴゴゴゴ・・・何?何が起こったの?雪崩れ!!?ギャー!」
・・・どう見ても、本物のキチ○イです。ありがとうございました。・・・
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