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機神呼嵐デモンベイン
第一部『I AM PROVIDENCE〜機神爆誕!魔を断つオバカ伝説の始まりだゾ〜』
第2話「夜歩く時は、空から降ってくる女の子とそれを追っかけるキ○ガイに注意すべし」
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 節目がちにそういうナイアさん。
「でも、ナイアさんが持ってんの魔導書じゃん?」
「それはそうだけどこの魔導書は君には合わない。君にはもっと相応しいものがあるんだ」
 ・・・What?話が変な方向に行ってるんだけど。
「えーっと、オラ頼まれただけだゾ」
「いやいやいや、君はまだ気づいていないだけさ。君は将来、きっと必要とするはずさ。最高の力を持った魔導書を・・・そう、『神』をも召喚するような魔導書をね」
「ナイアさん?おーい、ナイアさーん?」
 ・・・聞いちゃいねぇ。めちゃくちゃヒートアップしてらっしゃる。
「最高位の魔導書の中には『神』をも召喚できる奴があるのさ。しかもその魔導書の所有者は『神』を自在に操れるんだよ。・・・まぁ、『神』と言っても神の模造品なんだけどね。とにかく、君が必要とするのはきっとそういう魔導書何だと思うよ」
 スッキリした表情で、熱弁を終えオラの顔をマジマジと見ながら続ける。
「ああ、楽しみだ。楽しみだよ。神之介君、君が手に入れる魔導書は一体どんなのだろう・・・それはもしかしたらかの『死霊秘法(ネクロノミコン)』だったりするかもね・・・」
 ・・・一言、胸中で呟きたい。・・・訳が分からないよ。

Side Out

儚い街灯に照らされ幾つもの影が躍る。慌しく駆け抜ける幾つもの足音。
「追え!逃がすな!」
「あっちだ!」
 時折聞こえる怒声、そして銃声。少女は疾駆する。それは獰猛な猫科動物を思わせる動きであった。風を裂くような速さで少女は走る。
「くっ・・・!」
 少女は走りながら毒づく。なんて、なんて不便なこの体。まるで自由の利かない、小さくて弱いこの体・・・。纏わりつく夜の空気すら重い。まるで水の中を進んでいるようだ。
「力を失った今・・・妾を縛る制約の何と重い事か・・・」
 情けない・・・。と自嘲気味に呟くと同時に銃声が再び聞こえた。当たらないように回避する。
「っ!?何処へ消えたッ!」
「あそこだ!」
 覆面の男達は少女の行方を捜す。男の一人が少女を見かけたときにはすでに曲がり角へと消えている頃だった。
「ふふふ、馬鹿め。あそこは袋小路だ!追い詰めろ!」
 ニヤリ。と笑みを浮かべながら(覆面で分かりづらいけど)男達は少女を追う。案の定行き止まりである。だが、少女は慌てずに・・・、
−タタタン!
 重力を無視し、塀の壁を垂直に走り始めたのだ。何と言う重力無視。男達はあっけに取られるしかなかった。そして・・・、
−バッ!
 跳躍。少女の姿が月に照らされる。なびく銀色の髪が輝いていた。
「ここまでくれば大丈夫だろう・・・!?」
 宙に浮きながら少女は呟き・・・絶句した。予想外の事態が落下地点で起こっていたからだ。そこにはぼーっと歩く、赤と黄色のジャケットを羽織った
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