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ポケットモンスター レッド外伝
No11 伝説
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「(!? 第四世代の技……まさか習得しているとは!)」

 カビゴンの渾身のタイプ一致ギガインパクト、フリーザーはかわすことが出来ずに直撃した。

「ぐお〜〜!」
「ヒュオ………オ……」

 ギガインパクトの反動でカビゴンは動けなくなってしまったが、このターンと次のターンでふぶきが来ても、多分、ギリギリ耐えるだろう。
こおり状態になっても、ぜんかいのくすりがある。このままカビゴンの勝利……いけるか?

「(……ふむ、痛手を負いましたね、しかし甘い)」
「フリーザー、じこさいせいです」
「なにっ!?」

 フリーザーは体力を回復してしまった、くそ、まさか回復技を覚えているとは!

「(カビゴンはギガインパクトの反動で動けない……このターン、フリーザーが攻撃(ふぶき)をしてくればねむるを、それ以外を狙ってくるならギガインパクトを、次のターンで当てる!)」

 だが、そんな俺の甘い考えは、伝説の前には通用しなかった。

「フリーザー、こころのめです」
「!?」

 こころのめ……っておいおいまさかまさか?
まずい、まずい! カビゴンはすばやさでフリーザーに勝てない!
……予想が的中しているなら、カビゴンは……。

「フリーザー、ぜったいれいどです」

 予想は的中した。こころのめは攻撃が必ず命中するようになる技……!
アポロの切り札はふぶきではなく、ぜったいれいど!

「ぐ……お……」ピクピク

 無慈悲な氷がカビゴンを貫く。カビゴンは倒れた。
ぜったいれいどは一撃必殺の技、カビゴンがいかに優れた耐久でも、ぜったいれいどは耐えられない。

「……ちくしょう……やってくれるじゃねえか」

 残りの俺の手持ちは、ピカチュウ、リザードン、カメックス、ラプラス、そしてほぼ瀕死に近い氷状態フシギバナ……
カビゴンが倒れたのは大きい。これで決定打は、実質リザードンのみ……。
……出すか? 今、リザードンを? 否! 切り札は最後まで取っておかねえと。

「遅いですよレッドさん、もう降参するつもりですか?」
「……そんなわけねえだろ、俺はこいつでいく」

 俺は意を決して、次のポケモンを出した。
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