No11 伝説
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……フリーザー、伝説の三鳥と言われるひこうタイプのうち、氷を司るポケモン……
口から吹き出す圧倒的な冷気を纏った吹雪は、例えどんなに熱い体温を宿す物でも、瞬く間に凍りつくと言われる。
……そんな伝説のポケモン、フリーザーが、俺の目の前にいる……!!
「ヒュオオオーー!!」
「バナ! バナ!」
フシギバナが身震いしている。フリーザーは氷と飛行の混合タイプだ。
つまりフシギバナのくさタイプは不利……どうする? 下げるか……? 手持ちは他にいる。フシギバナに無理をさせることは……
「……フリーザー、ふぶきです」
「!!!」
しまった、フリーザーは素早い! 先制を取られた!
「くっ……フシギバナ! かわせ!」
フシギバナは重い体を必死に動かし、ふぶきから逃げようとしたが、すぐに追いつかれ、激突した。
「フシギバナ!!」
煙が晴れ、フシギバナが見えてきた。俺はフシギバナの安否を確認した。
「……氷づけになってる……」
フシギバナはカチコチの凍り状態となってしまっていた。体力はまだあるみたいだが、解凍するまでは身動きが取れそうにない。
「おやおや、ふぶきを耐えるとは」
「……フシギバナは伊達に鍛えてねえ、一撃で倒れるわけないだろ」
まあ、とはいえフシギバナがフリーザーに歯が立たないのは事実だ。
悔しいが、俺はフシギバナをボールに戻した。
「冷静な判断、お見事です」
「……仮にも俺、チャンピオンだしな」
どうする? 次に出すポケモン……ピカチュウとリザードンならフリーザーの弱点を突けるだろう。だがピカチュウは素早さでは勝てても、到底奴のふぶきに耐えれるはずがない。
リザードンも、ひこうタイプを持っている分、ふぶきが通りやすいだろう。素早さでも勝てなそうだ。
「……なら、こいつでいくか」
半ばヤケになりながら、俺が出したのはカビゴン。
あくびをしながらの登場は相変わらずだ。
「(……なるほど、とくぼうに優れたカビゴンならば、ふぶきではなかなか沈まなそうですね……)」
「(カビゴンにはカゴの実を持たせている……致命傷を負ってもねむるで回復可能……それにいざという時はぜんかいのくすりがある……!)」
「カビゴン、のしかかりだ!!」
カビゴンが巨体を動かし、飛び跳ねる、そしてフリーザーにのしかかろうとした。が、
「フリーザー、かわして吹雪です!」
「ヒュオオオーー!!」
フリーザーのすばやさには追いつけず、かわされてしまった。吹雪はカビゴンに直撃したが、耐久に優れたカビゴンはこれを容易く耐えた。
「いいぞ! カビゴン!」
「ふむ、さすがに耐久力がありますね……」
「カビゴン! ギガインパクトだ!!」
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