志乃「兄貴、〇〇〇だしな」
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「とりあえず、作品の大部分は完成した。お疲れ様」
「お、おおう。でもなんか、そういう感じがしないな」
俺は素直に今の心境を話す。もっと盛り上がると思ってたのに、実際はそうでもなかった。
だが、それは外面での話だ。
志乃に「お疲れ様」と言われて、俺の中に溜まっていた何かがドッと溢れた。次に現れたのは途轍もない達成感と脱力感。何か大きな事をやり遂げた時に味わう醍醐味だった。
「けど、俺今、すげえ嬉しいわ」
気が抜けて、俺が素の笑顔を向けると、志乃はプイと顔を背け、黙って機材の回収をした。俺はそれには気にせず、作業の手伝いを始める。
もうこれで全てが終わってしまうかもしれないという一抹の不安を感じながら。
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