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でんきタイプで縛りプレイ
11話:R団はR団らしく略奪を開始する
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まで頑張りなさい、これは勝利のおじまいのキスよ」

「……おっと」

「ちょっとなんで避けるのよ!?」

 ナツメが本気でキレた。

「ハルトさん、いってらっしゃいのチューですわ」

「……ちょっと」

 これは避け切れなかった。

 ほっぺたに何か柔らかいものが触れる。

「なんでエリカにはキスさせてるのよ!!」

「……キレんな、避けきれなかったんだって」

「だったら私にもさせてよ、不公平だわ!!」

「ガキかお前は!??」

「ちょっとアンタ等いい加減にさっさと動きなさいよ!! ハルトもナツメが煩いからさっさとチュウする!!」

「カスミが勝手に決めんな!!?」

「ハルト、早くしてくれ。皆待ってるぞー」

「期待な眼差しをこっちに向けるな!!」

 ……お前らも早く行けよ。

 そこ、ニヤニヤしてんじゃねーよ。そっちもキャーキャーいってんじゃねぇよ、たんぱん小僧のゴロウもひゅーひゅー冷やかしやがって、エリートトレーナーさん達も私達も子供の頃はあんな感じだったわね?とか彼氏さんが苦笑いしてんじゃねーよ。

「わっかたから!ナツメ、しゃがめ!」

「ひゃ、ひゃい!」

「これで文句ないな!」

「ありがとうございましゅ!!」

 くそっ、こんなビッチに心は許してないんだからな!!

 チュッ、と手短に最短で事を終わらせた。

「ファ〜〜〜〜〜〜……ッ!??」

「たいへんだ! ナツメがハルトのキスで昇天したんじゃないか、これ!?」

 こんな時に魂抜けんな!?

「ズルいですわハルトさん、私のほっぺにもチュウしてください!」

「たいへんだ! エリカが駄々をこねはじめた!?」

 ……もう、やだこの茶番。

「ホントあんたら真面目にやれ!!」

 カスミが怒るのも無理はなかった。

「……タケシ、ナツメを担いでエリカの援護してやってくれ。俺は大丈夫だから」

「まぁ、僕たちがハルト君を責任もって守ってあげるよ。ねぇ?マイハニー」

「ダーリン、カッコつけてる暇があるなら早く行きましょう。ハルトくん、お姉さん達と行こっか」

「……うん」

「待ってくれよ〜、マイハニ〜」

 もうキャラが濃いやつらはいらないんだが。

「……よし、行こう」

 俺たちは少人数で甲板へと目指した。6人だが、仕方が無い。

 だが、外に出てみて隈なく探したが、グリーンらしき人物はいなかった。

「もしかして騙された!??」

「……やられた」

 マヌケすぎる俺たち。

 グリーンも言ってたじゃないか、R団の言う事を信じるなって……

 あの野郎は本気でこれをゲームとして楽しむつもりなのだ。


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